北米でも人気が高い日本の和太鼓。
Taikoという言葉もだいぶ認知度が上がってます。
トロントをベースに活躍する太鼓グループも幾つかあります。
その中の一つ、日系カナディアンのKiyoshi Nagataさんが主宰する「永田社中」が、今年グループ結成10周年を迎えたということで記念コンサートが開かれました。



会場になったライアソン大学にあるRyerson Theaterには、トロントらしく色んな人種の人が集まって会場は満席。
この10年間様々なイベントに参加して、「太鼓」をトロントの人たちに知ってもらうために頑張って来た「永田社中」の皆さんの活動の結果なのでしょう。



太鼓と一口にいっても種類は様々。
とてつもなく大きい物から小さな物まで。
そして首から下げて叩く太鼓や団扇のように薄くて軽そうな物も。
大きさだけではなくて叩いた時の音の大きさや重さも様々。 

 

「永田社中」の皆さんは太鼓以外にも尺八、三味線、笛など他の楽器と組み合わせた曲も演奏されます。
一番印象に残ったのは、特別ゲストで参加された琴奏者と太鼓の共演。
力強いだけでなく、柔らかくて繊細な音も出せる太鼓という楽器の魅力に改めて気づかせられました。
他にも民謡などの「唄」がある曲もあり、日本語特有の伸びのある力強い唄に会場は引き込まれっぱなし。
一曲演奏が終わるごとに鳴り止まない拍手から観客の感動が伝わってきました。



グループのリーダーのKiyoshi Nagataさんは少年時代にトロントの日系文化会館で行われた太鼓演奏に強い感動を覚えたことをきっかけに練習を始め、太鼓一筋26年。
12歳からトロントローカルのグループに参加し、20代前半でプロになるためにはやはり本場で勉強しなくてはと、日本へ渡ります。

当時すでに太鼓グループとして地位を築いていた佐渡が島を本拠地にする「鼓童」で一年間研修生としてトレーニング。朝から10キロのランニング、他人と同じ部屋で暮らす共同生活、厳しい礼儀作法など・・・そして太鼓の練習はとてもハードだったそうです。
日系人のKiyoshiさんには言葉の壁や生活習慣の違いの苦労もあったでしょう。
今振り返っても厳しい一年だったと話してくれたKiyoshiさんでしたが、その経験があったからこそプロになる心構えができたそうです。





移民が多いマルチカルチャー都市のトロントで、日系コミュニティーは決して大きくはありません。
それでも日本の歴史や文化は、いつもローカルの人たちの高い関心を集めています。
その裏には多くの日系コミュニティーの方たちの「日本文化を知ってもらおう」とする努力があるのだな〜と感じます。
私もトロントに来てから日本について関心が高まった一人。
自分の国の歴史や文化を知らないのはとても恥ずかしいことだし、カナダの人たちにも日本のことを知ってもらいたい・・・そのためには自分からスタートです。

歴史や文化に関する知識は一朝一夕では身に付きませんが、こちらで行われる色々なイベントやワークショップなどに参加して、少しずつ自分の興味のある分野を広げていければな〜と思っています。
「永田社中」のKiyoshiさんの太鼓のように、26 年経っても情熱を持って続けていける「何か」が見つけられたら素敵ですよね!