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ファーマーズ・マーケットを中心に楽しむカントリーサイド

セント・ジェイコブスは、ウォータールー地方という田園地帯にある小さな街。自給自足の生活を送るメノナイトの人々が多く暮しており、あちこちで黒い服に身を包み、黒い馬車に乗った彼らの姿を見かけます。
主な見どころは、街の中心地になっているキング・ストリートと、街の南にあるマーケット地区の2カ所ですが、ちょっと周辺に足を延ばして、農場地帯のドライブを楽しむのもおすすめです。なだらかな起伏の中、延々と広がるトウモロコシや大豆の畑が広がりのどかそのもの。その多くはメノナイトの大きな農場。道端に「Egg」とか「Maple Syrup」などの手書きの看板を出した農家に立ち寄ってみるのも楽しみのひとつです。

今も自給自足の生活をするメノナイト

メノナイトとは、16世紀にスイスで生まれたアナバプティスト派の流れをくむ人々。聖書からキリストの教えを学び、戦争を拒み、平和主義を貫くことを信条としており、教会の権威を否定したことなどからヨーロッパで迫害を受け、17世紀に北米やロシアに移住しました。オンタリオ州にも1780年代以降に定住し、ここセント・ジェイコブスにはドイツ・オランダ系のメノナイトが多く暮すようになりました。ちなみに映画などで知られるアーミッシュも、ルーツは同じです。
一口にメノナイトといっても、自動車や電気などを拒否して自給自足の生活を送る厳格なオールドオーダー(旧守派)から、まったく現代的な日常を送るモダン・メノナイトまで、さまざまなグループがあります。セント・ジェイコブス周辺には4,000人ほどのオールドオーダー・メノナイトが暮しているといわれ、彼らの移動手段である黒い馬車もここでは頻繁に見かけます。その様子は、まるで18世紀頃にタイムスリップしたかのよう。
メノナイトは、大変勤勉で優れた農業家としても知られています。郊外に広がる広大な農場では、彼らが働く姿も見かけることができます。
ところで、メノナイトの中には写真に撮られることを嫌う人も少なくありません。ファーマーズ・マーケットをはじめ、セント・ジェイコブスではいたるところでメノナイトの姿に出会いますが、撮影したい場合は一言断って了承を得るよう、心がけてください。

Farmers Market ファーマーズ・マーケット

セント・ジェイコブスの最大の見どころがここ。屋外と屋内の広大なスペースに、小さな露店約600店がギッシリと並びます。野菜、フルーツ、はちみつ、メープルシロップなど農家から直接持ち寄られたものがほとんど。農場で朝収穫した作物を馬車で運んでくるメノナイトも大勢見かけます。
また食品だけでなく、日用品やハンドクラフト、衣類などを売る店もあり、1日いても飽きないほど。ホットドックやピザなどをテイクアウトできる店もいっぱい。屋外のテーブルに座ってピクニック気分でランチも楽しめます。また周辺にはアウトレット・モールや巨大な家具店、ホテルなども集まっており、一大マーケットゾーンとなっています。
マーケット開催は木曜・土曜の7:00〜15:00。6月中旬〜9月上旬は火曜日も開催。

メノナイトの女性手作りのキルト専門店「キルテッド・エアルームズ」

メノナイトの女性が作るキルトは、とても丁寧な仕上がりで人気が高く、キルト目当てでセント・ジェイコブスを訪れる人もいるほど。そんなメノナイトのキルト製品を集めたのがこの店。ファーマーズ・マーケットの片隅にあります。鍋つかみやコースターなどの小物から、バッグなどの実用品、ベッドカバーやタペストリーなどの大物まで、さまざまなものが揃っています。また2階には大きな作業机があり、数人の女性たちが実際にキルト作りしているのを見学することもできます。

馬車に乗ってメノナイトの農場へ 「ホース・ドロウン・ツアー」

ファーマーズ・マーケットから馬車に乗って、周辺の農場地帯を散策できるのどかなツアー。メノナイトの農家を訪れて、動物を見たり、メープルシロップの作り方を説明してもらったり。また、小さなキルトショップにも立ち寄れます。このほか、メノナイトの馬車で散策するツアー「バギー・ライド」、3〜4月のメープルシロップ収穫時にシロップ農家を訪れる「メープル・シュガー・ブッシュ・ツアー」なども人気です。

King Street キング・ストリート

セント・ジェイコブスの中心地で、500m足らず(4ブロック)ほどの道路の両側にさまざまなお店が軒を連ねています。メノナイトが作ったキルト専門店をはじめ、ほうき屋さん、石鹸屋さん、陶器屋さんなど、手作りのクラフトショップが多いのが特徴。思わぬ一品ものに出会える楽しさも。かわいいカフェやレストランもあります。

メノナイトの歴史や文化がわかる「ザ・メノナイト・ストーリー」

キング・ストリートのビジターセンター内にあるメノナイトに関する博物館。13分間のビデオ上映から始まり、その歴史や信条、生活などに関する写真などが見られる展示コーナーまで、小さいながらも充実した内容です。

珍しい! ほうきのファクトリーショップ「ハメル・ブルームズ」

トウモロコシを利用したほうきの専門店。店の奥には工場があり、1940年代の古い機械を使ってほうきを作っている様子も見られます。まるで魔法使いが乗るかのような長いものから、テーブル上で使える小さなものまで、いろいろなほうきが並ぶ様子がユニーク。

クラフトショップがギッシリ!「ミル&サイロ」

キング・ストリートの北端、古いサイロを利用したこの建物は、セント・ジェイコブスのシンボル的存在。5階建ての構造で迷路のように入り組んだ内部には小さなクラフトショップなどがいっぱい。麦わらなどを編んで作った原始的なお守り「コーンドリー」の専門店や、テーブルクロスやタペストリーが並ぶ手織り物専門店など、個性的なお店が集まっています。
■Mill & Silos 住所:1441 King St. North ウェブサイトはありません。

買い物ついでに気軽に見学できる「メープルシロップ博物館」

上の「ミル&サイロ」の3階にある無料の博物館。このエリアの特産品であるメープルシロップに関して展示されており、作り方や、昔から現在の道具などが、写真や実物などで分かりやすく説明されています。透明な樹液が煮詰められて琥珀色のシロップが出来上がる過程は、とても興味深く知ることができます。