マニトゥーリン&ジョージアン・ベイ北岸

「魂の島」マニトゥーリンで地球とつながる体験を

ヒューロン湖の北に横たわるマニトゥーリン・アイランドは、古くから先住民オジブウェ族が暮らし、聖地として崇められてきた神秘的な島です。マニトゥーリンとは「魂の島」「神の島」という意味で、その名があらわすように、創造主ギッチ・マニトーが火、土、水、そして風の4つの神聖なるものを生み出してこの島ができたと信じられてきました。島内の山や湖など随所にスピリチュアルな空気が漂い、その中から生まれた数々の神話や伝説が今に伝えられています。またオジブウェ族が成人の儀式「ビジョンクエスト」を行う神聖な岩なども存在し、パワースポットとしても注目されています。
島の面積は2,766km2と東京都よりも大きく、淡水湖の中にある島としては世界最大。この島の中にもさらに淡水湖が108カ所あり、その島内湖の中にさらに島があるなど、まるでミニ宇宙のようなユニークな地形が、島の神秘性をさらに高めています。

マニトゥーリン観光協会のホームページはコチラ(英語)

マニトゥーリン滞在レポート 「魂の島」マニトゥーリンでディープな先住民文化を体験

オジブウェ族と共にスペシャルな島体験を

Great Spirit Circle Trail グレート・スピリット・サークル・トレイル

Homepage

マニトゥーリン・アイランドの魅力をとことん楽しむのにおすすめしたいのが、地元先住民オジブウェ族が主催する「グレート・スピリット・サークル・トレイル」(GSCT)のツアーやアクティビティです。GSCTは、オジブウェ族が自らの文化を維持すること、そしてその伝統と島の自然を旅行者と分かち合うことを目的に作った組織で、先住民文化体験をはじめ、スピリチュアルなアウトドア・アクティビティまで、さまざまなプログラムを提供しています。チギン(M’Chigeeng)というエリアに新しくできたアクティビティ・センター Woodlands をベースに、ツアーづくりからガイドまで、若いスタッフが中心となり、すべて自分たちで運営。みんなとてもフレンドリーで、まるで友達と遊んでいるような雰囲気で楽しめるのも魅力です。豊富に用意されたGSCTのプログラムの中から、代表的なツアーをいくつかご紹介しましょう。写真は、GSCTの中心メンバー、左からケイラさん、ファルコンさん、スティーブさん。

文化体験

Smudge スマッジ

何かを始める前には必ずこの儀式からスタート。杉、セージ、スイートグラス、タバコを合わせて炊いた煙で、耳、目、鼻、口をはじめ、全身と心を清めます。

Voice of the Drum 伝統ソングとドラム体験

伝統的なドラムや迫力の歌を楽しみつつ、ゲーム感覚でレッスンも受けられます。また、実際に鹿の皮を使ってドラムづくりに挑戦することも可能。作ったドラムはもちろん素敵なお土産として持ち帰ることができます!

Taste of Manitoulin & Storytelling 島の味覚体験&ストーリーテリング

湖で捕れた魚をフライにしてアウトドアランチを楽しみながら、先住民伝説や歌に耳を傾ける気軽なアトラクション。また夜、焚火を囲みながら伝説を聞くプログラムも人気です。英語での語りになりますが、言葉がわからなくても、田舎の囲炉裏端で話を聞くような、どこか懐かしくしっとりとした雰囲気が満喫できます。

Maja’s Bread Berry & Biodiversity オーガニック・ピザの手作り体験

オーガニック野菜やフルーツの生産者マヤさんのガーデンを訪れ、手作りピザに挑戦。採れたての野菜を自由にトッピングし、専用オーブンに入れて焼きます。気持ちのいいガーデンにしつらえたテーブルで、アツアツのピザをほおばるのは至福の瞬間。

アウトドア体験

Mother Earth Hiking マザー・アース・ハイキング

島内には変化に富み、また伝説に満ちたハイキングトレイルがたくさん整備されています。写真はカップ&ソーサーという高台に出るルート。いたずら好きの「ナナブシュ」という精霊が、湖の島になってしまったおばあさんを探すために上ったという伝説が残る場所で、高台に出ると、緑の中に点在する湖の雄大な風景が眺められます。

Legend of the Land Riding Trail 伝説の島の乗馬ツアー

のどかな緑の中を巡る乗馬ツアー。GSCTの先住民スタッフと共にガイドを務めるのは、「ホノラ・ベイ・ライディング・ステーブル」のカイラさん。子供のころからここで馬に乗っているという彼女が、大きな声でビシバシ指導してくれます。8歳以上なら、初心者でも体験可能。

Canoe Heritage Tours カヌー・ヘリテージ・ツアー

静かな湖にカヌーで漕ぎ出し、水の上で伝統的な音楽を楽しむというロマンチックなツアー。半日、1日ツアーのほかに、サンライズやサンセットのタイミングで楽しむツアー、さらに満月の下で楽しむフルムーンツアーなども。静かな湖にガイドの奏でるドラムと歌が響き渡るにつれ、自分の存在が自然と一体となるような不思議な感覚に。

他にはない自然体験! ティーピーでのグランピング

GSCTのプログラムでは、先住民の伝統的なテント型の住居ティーピーを利用したグランピング(ゴージャスなキャンプ)も体験することができます。広々としたティーピーの中には、ゆったりとしたベッドやソファがしつらえられ、快適そのもの。森の静寂に抱かれるように眠り、朝は小鳥のさえずりで目覚める、そんな素敵な滞在が可能。オーダーすれば、優雅な朝ごはんのサービスも可能です。

また島内には、新しいマニトゥーリンホテル&コンファレンス・センター(写真左)をはじめ、地元B&Bやロッジなど、先住民が経営する宿泊施設も何か所かあり、これらもGSCTのウェブサイトを通じて予約することができます。

気持ちいい! 魂の島のパワーを感じながら、ビーチでヨガ体験

GSCTのメンバーでもある宿泊施設オーベルジュ・インでは、オーナーがインストラクターやガイドとなり、島の自然を満喫するさまざまなアクティビティを行っています。中でも注目したいのが、ヒューロン湖のビーチでのヨガ。砂の上にマットを広げ、湖からの穏やかな風を感じながら様々なポーズをとります。解放的な気持ちよさに、旅の疲れも、日ごろの体のコリもほぐされていくよう。

この他、オーベルジュ・インではヒューロン湖へのカヌートリップや森の中へのサイクリングなども人気。真っ青な湖に漕ぎ出して、化石がゴロゴロ転がる小島に上陸…そんな体験もできます。宿泊ゲスト以外でも参加可能なプログラムもあり!

そのほか、ここも見逃せません!

Dreamer’s Rock ドリーマーズ・ロック

マニトゥーリン・アイランドの北西部にある小さな岩山ドリーマーズ・ロックは、昔からこの地域の先住民が啓示をうけるパワースポットとして大切にしてきた場所。思春期を迎えた先住民の子供たちは、水と毛布1枚だけを持ってひとりでここに上り、数日間断食しながら自分を見つめ、ビジョンを求めて祈り続けます。やがて夢の中で啓示を受け、人生の指針が見つけられると信じられています。
この「ビジョンクエスト」は、現在も行われており、若者だけでなく、迷いや悩みをもつ大人が何日も籠ることもあるのだとか。ドリーマーズ・ロックには旅行者も訪れることができますが、まずこの地域のオジブウェ族であるホワイトフィッシュ・リバー・ファースト・ネイションの事務所に許可をもらう必要があります。また先住民の聖地に敬意を払い、謙虚な姿勢での訪問が望まれます。(Photo: Great Spirit Circle Trail)

Ojibwe Cultural Foundation オジブウェ文化財団

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オジブウェ族文化を集結した施設で、エルダーといわれる長老たちが集まる集会所にもなっています。大きな建物の中に、オジブウェ族の工芸・美術品や歴史資料を集めたギャラリーもあり、ヤマアラシの針に彩色して編みこんだカゴや、見事な皮細工などが展示されています。

Wikwemikong Cultural Festival ウィクェミコン・カルチュラル・フェスティバル

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マニトゥーリン・アイランドの東端にあるウィクェミコンは、カナダでも有数の規模をほこる先住民コミュニティであり、また19世紀に統治国イギリスとの間で交わされた土地譲渡の条約を、唯一退けた誇り高き集落としても知られています。ここでは毎年8月に北米全土、そしてヨーロッパからも先住民が集まって踊りを競う「ウィクェミコン・カルチュラル・フェスティバル」が開催されます。50年以上の歴史を持つ、カナダ最大級のパウワウ(先住民のお祭り)のひとつで、会場には羽飾りなどで飾ったカラフルな衣装の人々が集結。様々なスタイルの踊りを延々と披露します。手作りアートやアクセサリーなどを売る店、そしてさまざまな料理を出す露店もたくさん登場。大変な賑やかさです。
この他にも6〜9月の間、島内各地ではさまざまなパウワウが開催されており、それぞれに華やかな催しが繰り広げられます。パウワウなどイベントのスケジュールはコチラでチェックを!