マニトゥーリン&ジョージアン・ベイ北岸

隕石衝突が作り上げた科学の大地サドベリー

オンタリオ北部で最大の都市サドベリーは、世界最大のニッケル産地として知られる街。また地上2番目に大きな隕石衝突跡の上にある街としても有名です。18億年以上も前、ここに巨大な隕石が衝突し、直径250kmものクレーターができたといわれています。クレーターは、現在では浸食されてサドベリー盆地という地形となっており、衛星写真を見ると、楕円形にひしゃげたその跡がかすかに残っているのがわかります。
なにより興味深いのは、隕石衝突によってこの地に世界最大のニッケル鉱床が生まれたということ。衝突時の衝撃により、地中の奥深くにあるニッケルなどが地表近くまで押し出され、鉱物豊富な特異な地質が作り上げられたというのです。また中には、豊富なニッケルは、実はそれ自体が隕石に含まれていたものとする説を唱える研究者もおり、これが正しければ、サドベリーのニッケルは宇宙から飛んできた資源ということに。なんとも壮大なロマンあふれる話ではありませんか!
街には、「サイエンス・ノース」や「ダイナミック・アース」など、地球の壮大な歴史を感じることができる施設が充実。宇宙や地質、鉱物に興味のある科学ファンには特におすすめです。

サドベリー観光局のホームページはコチラ(英語)

見どころはここ!

Science North サイエンス・ノース

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サドベリーで必見のスポットは、世界的にも有名なこの科学博物館。湖のほとりに広がるスノーフレーク型の大きな建物。巨大な多面鏡のような仕組みがおもしろいエントランスから始まり、この地のユニークな地質を見られる地下トンネル、巨大な岩がそのままむき出しになった回廊、カナダの北部の森林や動物などをフューチャーした自然に関する展示、人体の神秘から宇宙の不思議、そして最新テクノロジーまで、様々なコーナーがあり、いずれも見るだけでなく体験しながら楽しめるような工夫がされています。ヤマアラシやビーバーなどの動物を間近で見たり触れたりすることができるのも魅力。IMAXシアターやプラネタリウム、落雷などによる森林火災を疑似体験できる4Dシアターがあるほか、毎日ユニークな実験が行われるライブ・サイエンスショーなどのプログラムも充実しています。
科学ファンならずとも、1日たっぷり楽しめるスペース。見学に疲れたら、館内にあるレストラン「エレメンツ」でボリュームたっぷりのランチを。

Big Nickel & Dynamic Earth ビッグ・ニッケル&ダイナミック・アース

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サドベリーの巨大ニッケル鉱床は、19世紀後半、カナダ太平洋鉄道建設のための発破作業中に発見されました。一時は世界のニッケル産出量の70%以上をまかなうほどの産地となり、街は「ニッケル・シティ」とも呼ばれることに。
そんなサドベリーのユニークな地質とニッケルをはじめとする鉱業をテーマにした博物館がここ。ガラス張りのエレベーターで地下7階まで降下し、地底深くに作られたトンネルの中を巡って実際の鉱物に触れ、また巨大な機械による掘削や発破など、鉱山現場の様子をシミュレーション体験することができます。2010年に起きたチリ・サンホセ鉱山の落盤事故の際、作業員の救出作業に使われた「フェニックス2」カプセルのレプリカもあり、こちらも人気。また建物の横の丘の上には、巨大な5セント硬貨(通称ニッケル)のモニュメント「ビッグ・ニッケル」もそびえ、街のシンボルとなっています。
「ダイナミック・アース」は、「サイエンス・ノース」の別館的な存在。2つの施設を楽しむなら、共通の入場券「ダイナミック・デュオ・パスポート」(大人$45)の利用がオトクです。

Killarney Provincial Park キラーニー州立公園

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マニトゥーリン・アイランドとサドベリーの間、ジョージアン・ベイ湖岸にある、絶景の州立公園がここ。鮮やかなブルーの湖水と白くむき出した珪岩、そして岩肌を這うように生えた松などの深緑が作り上げる見事な景観はため息もの。カナダの伝説的な芸術家集団グループ・オブ・セブンのメンバーが好んで描いた自然地帯としても知られています。広大な園内には整備されたキャンプ場ひとつがあるだけ。できるかぎり自然のままの状態が維持されており、ハイキングやカヌー、バックカントリー・キャンプなど本格的なアウトドア体験を求める人々に、特に人気があります。

French River Provincial Park フレンチ・リバー州立公園

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内陸にあるニピシング湖からジョージアン・ベイまで流れる全長105kmのフレンチ・リバー。その川沿いからジョージアン・ベイ湖畔の一帯にかけて、長大な州立公園となっています。この川は、最初は先住民が、そして1600年代以降はフランス人開拓者や毛皮取引人たちが、カヌーで旅をした重要な水路でした。1986年にはカナダ初の歴史河川として登録され、史跡としても大切に保護されています。
ここでの楽しみはやはりカヌーやカヤック、そしてフィッシング。カヌーでは、入り組んだ水路を進み、荒々しい岩場がむき出した岸辺に上陸。手つかずの自然の中を、まさに探検家のような気分で巡ることができます。川沿いやその支流沿いにたくさんのロッジやホテルが点在し、それらを拠点にガイドツアーなどが楽しめます。

優雅な宿をベースにフレンチ・リバーを満喫「ロッジ・アット・パイン・コーブ」

フレンチ・リバーの支流、パイン・コーブという静かな入り江の畔にひっそりと建つロッジ。水辺の森の中にある17棟のコテージは1〜3室のベッドルーム付きで、いずれも木を多用したインテリア。設備の充実したキッチンや暖炉のあるリビングルームも整い、外にはBBQグリルも完備。風通しのいいバルコニーには、床から天井までまるごと虫よけの網がめぐらされるなど、細かな心配りがなされており、快適そのものです。目の前の入り江での日光浴や水遊びをはじめ、カヌー、カヤック、モーターボートでのフレンチ・リバー探索ツアーなど、アウトドアアクティビティも充実。スタッフはとてもフレンドリー。大きなメインロッジのバルコニーで楽しむ優雅なコースディナーも雰囲気満点です。

先住民の聖地ファイブ・フィンガー・ラピッズへのハイキング

フレンチ・リバーの流域の一部には先住民の居住区もあり、州立公園のエリアと複雑に入り組んでいます。そんな先住民の土地の中でも、とりわけ美しいのがファイブ・フィンガー・ラピッズという早瀬。大きな岩の間から膨大な水が5本の指のように流れているこの地は、見事な景観に加え、ウォールアイやレイク・スタージェン、マスキーなど大型魚の産卵地でもあり、地元オジブウェ族であるドキス・ファースト・ネイションが昔から大切に守ってきた場所です。ロッジなどが行うツアーではドキス・ファースト・ネイションの事務所からその都度許可を得ることにより(写真右)、この聖地へのボート&ハイキングによる訪問も可能になっています。