アクセスマップ

ノースランダー・トレインでひたすら北へ

トロントからジェームス・ベイのほとりにあるムースニーまで、約1,000kmの距離を結んで走るオンタリオ・ノースランド鉄道。もともとは20世紀前半に北の大地で採れる鉱物や木材を運ぶために敷かれた鉄道ですが、現在は何路線かあるうちのこの区間のみを旅客列車が運行。ふたつの列車を乗り継ぎ、北の果てまでアクセスすることができます。
スタート地点は大都会トロントの真ん中にあるユニオン駅。まずはここからノースランダー・トレインに乗り、リゾート地マスコーカを抜けて北の小さな街コークレーンを目指します。北上するにつれて街はまばらになり、どんどんワイルドになっていく車窓の風景。そして、北の原野を突き進む列車。普通の旅では飽き足らないという冒険心旺盛な方に、断然おすすめです。

※ノースランダー・トレインの運行区間は現在、鉄道に代わってオンタリオ・ノースランド社の定期路線バスによる運行が行われています。

トロント〜コークレーン 740kmの旅

Northlander Train ノースランダー・トレイン

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ノースランダーは、トロントから約740kmを北上、北の小さな街コークレーンまで約11時間をかけて結ぶ列車です。客車2両とカフェテリア・カーの3両編成。客席は左右それぞれにシンプルな2人席が並ぶタイプですが、席は向きを変えて4人用ボックス席にもできるため、このスタイルでワイワイと楽しむファミリーの姿も。カフェテリア・カーでは、スープやサンドイッチ、チキンプレートなど簡単な食事、そしてビールやワインが楽しめるほか(食堂車以外でのアルコール飲用は禁止)、ワイヤレスでインターネットアクセスも可能。食事をする人、仕事をする人、ただおしゃべりをする人などが集まる面白い空間になっています。

トロントのユニオン駅も含め、路線上の駅は全部で14カ所。南部ではハンツビルなど人気のリゾート地、マスコーカ地方も通過します。このため最初は結構乗客も多いのですが、ほぼ中間地点のノース・ベイを過ぎたあたりから車内の人はまばらになり、右側に座ったり、左側に座ったり、あちこち動き回れて自由そのもの。車窓の風景はのどかな田園地帯から広葉樹と針葉樹の混ざり合った森へと移り変わります。夏の鮮やかな緑もキレイですが、秋の紅葉も華やかなこと間違いありません。

座席指定もなしというゆるさなのですが、車掌さんによると「混みすぎて座れなくなるようなことは今まで一度もなかった」とか。確かに、トロント〜コークレーンは飛行機ならほんの1時間、車でも8時間と、列車以外の手段を選ぶ人がほとんど。とはいえ沿線の小さな街でこの列車を頼りにしている人々もいるわけで、少数派の彼らのためにもノースランダーはけなげに運行を続けているのです。
ちなみに運行路線は途中、何カ所かで貨物専用線と交差しており、時には100両近くつながった貨物列車が通り過ぎるのを待たなければならないことも。このため各駅への到着時間はその時々で変わってしまい、時刻表はあってないようなもの。そんなのんびり感もこの路線ならでは。なんだかいいなあと、しみじみ思える長旅です。

運行スケジュール&料金
・トロント8:40 → コークレーン着19:25
・コークレーン発8:00 → トロント着19:15
・日〜金曜の運行
・料金:大人 片道 C$160.74、往復 C$305.44

※ インターネットまたは電話で予約後、チケットは乗車時に駅などでピックアップ

紅葉を楽しむ特別列車 「ドリーム・キャッチャー・エクスプレス」

ノースランダー・トレインの路線の一部、ノース・ベイからテマガミの間には、秋の紅葉シーズンのみ、観光用の特別列車「ドリーム・キャッチャー・エクスプレス」が運行します。これは、天井までガラス張りになったドームカー付きの眺めのいい列車に乗って、燃えるような紅葉の中を往復するツアー列車(片道2時間)。テマガミでの先住民文化体験や湖クルーズなどをセットしてパッケージで楽しむこともできます。9月下旬から10月上旬の特定日に運行。