Ontario Style Special Contents vol.23 [オンタリオスタイル・ブロガー 大村絵理レポート] いよいよシーズン到来!オンタリオ州のサイクリング・トレイルを巡る

大村絵理(Eri Omura)

2005年トロントへ10ヶ月間留学。トロントの文化などに魅せられ2006年に再び渡加。現在はトロント在住のライターとして活躍中。現地日本語メディア「bits」のフード記事にてトロントの食文化をレポート。また、カナダのTV局OMNI TELEVISIONの日本語番組「Wai Wai Wide」のレポーターとして、日本とカナダに関わる人々やイベントなどの取材を担当。

トロントを住人気分でサイクリング

冬が長いオンタリオ州に“春”は突然やってきます。道端に積もった雪が溶ける頃、トロントニアン達が向かうのは近所のバイクショップやホームセンター。自分の自転車を持ち込んでチェックアップしてもらうのです。
車社会のトロントでは、交通渋滞や駐車場不足は深刻な問題。また環境を守るという視点からも、自転車はエコ・フレンドリーな交通手段として、レジャーとして、トロントニアンと切っても切れない関係なのです。

「サイクリング+レジャー」、体験型のトロント市内観光へ出掛けよう

トロント市内にもオンタリオの豊かでダイナミックな自然を体験できるサイクリング・トレイルがたくさんあります。
春から秋までシーズンを通してお勧めなのは「ウォーターフロント・トレイル」。イースタン・ビーチーズ、ハーバーフロント、ウェスタン・ビーチーズの3つのエリアを繋ぐ約46kmのトレイルです。コースの大部分にBicycle lanes(自転車専用レーン)が設けられていて、より安全にサイクリングを楽しむことが可能。オンタリオ湖を臨む絶景の中を駆抜ける爽快感を味わってみませんか?

イースタン・ビーチーズ(ザ・ビーチ)
オンタリオ湖に広がる綺麗な砂浜。ビーチバレー、テニスコート、スイミングプール等もあり、スポーツ好きの元気なファミリーやグループでのレジャーにピッタリ!
ハーバーフロント
都会のオアシス的存在。夏期は毎週末、無料のコンサートやダンス等のステージイベントが行われ、手づくりのアートクラフトや民芸品のお店が建ち並び、サイクリング・デートにもってこいです。
ハーバーフロントを西へ進むと、エキシビション・プレイス(展示場)オンタリオ・プレイス(アミューズメントパーク)があります。どんなイベントが行われているか、出掛ける前にウェブサイトでチェックしてみましょう!
■ウェスタン・ビーチーズ
湖沿いに公園が連なり、遊泳エリアも数多くあります。ビーチから北へ向かって、トロント最大の公園ハイパークへ繋がるサイクリング・トレイルもあります。ハイパークにはカナダでも珍しい野鳥や植物が生息しており、市内にいながらオンタリオの自然が満喫できます。

自転車レンタル/ツアー情報

Community Bicycle Network コミュニティ・バイシクル・ネットワーク
自転車のメンテナンスや修理の強い味方!レンタルは$25(1日)〜。
Wheel Excitement Inc ホイール・エキサイトメント
インライン・スケートと自転車レンタルの専門店。レンタルは$15(1時間)、$30(1日)など。
tourcycle.ca ツアーサイクル・カナダ
自転車に乗って、専門ガイドと一緒にサイクリングを楽しむツアーが人気。トロント地ビール工場見学ツアーや1840年代のトロントを巡るツアーなど、オリジナリティ溢れる内容。自転車レンタル希望者には対応可能。

ワンちゃん連れにも人気のイースタン・ビーチーズ

オンタリオ湖を臨むパティオ席が人気のレストランや、ボート・クルーズ、ステージイベントなど、お楽しみがいっぱいのハーバーフロント

湖沿いのサイクリング・トレイルは眺めも抜群で気分爽快!

トロントからフェリーで15分!水と緑のアイランド

ハーバーフロントから出ているフェリーでトロント・アイランドへ出掛けるのも素敵なアイデア。もちろん自転車もフェリーに乗せられます(持ち込み料はかかりません)。トロント・アイランドは小さな島がいくつも繋がって出来ています。島内は自動車の通行が制限されているため、静かなサイクリングロードが満喫できます。
遊園地、動物と触れ合うことのできるファームやBBQの道具を備えたピクニックサイト等のレジャー施設、そして水遊びできるビーチもあるので水着、タオル、日焼け止め等、忘れずに持って行きましょう。
また、昔から島に暮らす人たちがいる居住地区を見学することも可能。絵本の中に出て来るような可愛い家や古い教会など、トロントの街中とは違った雰囲気の中でのサイクリングが楽しめます。島から眺めるダウンタウンのスカイラインは絶品!絵はがきの様な写真が撮れること間違い無しです。自転車で島の色々なスポットを巡ってみましょう。

自転車レンタル情報

■Toronto Island Bicycle Rental トロント・アイランド・バイシクル・レンタル
TEL:416-203-0009 (ウェブサイトはありません)
トロント・アイランド内にある自転車レンタル店。レギュラー自転車の他に、ダンデム、2シートや4シートの自転車等も有り。詳しくは電話で問い合わせを。

自転車を持ってフェリーへ。トロント・アイランドは自然の宝庫

島中を気ままにサイクリング

「Bike Train」 自転車+鉄道で楽しさ倍増!オンタリオの旅

近年、ファンを増やしているのが「Bike Train」。魅力溢れるオンタリオ州を電車と自転車で巡ろうというコンセプトです。環境にも優しい電車&自転車での旅はエコなカナディアンにも大好評!カナダ大陸を横断するVIA鉄道や、トロントと近郊都市を結ぶゴー・トランジットの協力を得て、自前の自転車を列車に持ち込んで旅するトラベラーを応援しています。

Bike Train バイク・トレイン
トロント−ナイアガラ・グリーンベルト・エクスプレス、オンタリオ・イースト、オンタリオ・ノース(ノース・ベイ)、オンタリオ・サウスウェスト(ウィンザー / エセックス)の4つのルートが用意されています。電車への自転車の持ち込みは有料。持ち込める台数、電車の路線、曜日や時間帯にも制限有り。詳しくはウェブサイトで要確認!

バイク・トレインの旅の出発点、トロント・ユニオン駅はTTC、VIA鉄道、ゴー・トランジット、オンタリオ・ノースランド鉄道などが乗り入れ

葡萄畑を眺めながら、お気に入りのワイン探してサイクリング

「Bike Train」を楽しむサイクリストたちに人気のエリアの一つがナイアガラ・オン・ザ・レイク。ナイアガラ観光の玄関として、またワイン産地としても有名です。トロント・ユニオン駅からはゴー・トランジットまたはVIA鉄道でナイアガラ・フォールズまで約2時間(自転車が持ち込めるのはゴー・トランジットのみ)。そこからナイアガラ・オン・ザ・レイクへサイクリングする場合は、ナイアガラ・リバー沿いに約20kmのリクリエーション・トレイルがあります。
周囲には国際コンクール受賞経験のあるワイナリーも含めて、20以上のワイナリーが点在しています。現地の旅行会社ではガイド付き自転車ツアーを主催。レンタルが必要な場合も相談に乗ってくれるので、自分のスケジュールと予算に合ったツアープランを見つけましょう。
ツアーガイドが選りすぐった3、4カ所のワイナリーを訪れるコースが多く、葡萄畑やワイン工場を見学、ワインテイスティングなどが楽しめます。ワイナリーに併設されたレストランでの昼食付きのプランも人気! ワイン好きの美食家たちを唸らせる評判の料理、是非試してみたいですね。
購入したワインボトルを持ち運ぶのは大変というサイクリストの為に、旅行会社が車でワインをピックアップしてくれるサービスも行っているので、安心してショッピングとサイクリングが満喫できます。

自転車レンタル/ツアー情報

Niagara Wine Tours International ナイアガラ・ワイン・ツアー・インターナショナル
ナイアガラ・オン・ザ・レイクで20年近く続く老舗のツアー会社。多くのワイナリーとのコネクションを生かしたツアーが自慢。自転車レンタル可。
Zoom Leisure Bikes ズーム・レジャー・バイクス
自転車のレンタルとツアーの専門店。知識豊富な専門家のアドバイスでサイクリングも一段と楽しくなるはず。ナイアガラ・オン・ザ・レイクとナイアガラに2店舗有り。

のんびりサイクリング・トレイルを楽しもう

日本語でのワイナリー見学が可能な施設もあります

オンタリオで最もグルメと評される「テイスト・トレイル」とは?

トロントとオタワの間に位置するプリンス・エドワード・カウンティ(PEC)の魅力は豊かな自然と静かなカントリーライフ。加えて近年PECの優良な食文化にも注目が集っています!
トロント・ユニオン駅からVIA鉄道で2時間弱、ベルビル駅で下車し、そこから自転車で数キロ南へ下り、クウィンテ湾に掛かるベイ・ブリッジを渡るとそこからがPEC。面積は約1050km2と佐渡島よりも少し大きなこのエリアには、雄大で美しい景色が広がります。
PECはオンタリオ州で最も新しいワインの産地としても人気。「テイスト・トレイル」沿いには、ワイナリーやチーズ・ファクトリー、お勧めのレストランはもちろん、アイスクリーム屋さんやベーカリー、カナダで“ベスト・ホットドック”に選ばれたこだわりのホットドック屋さんなど、ローカルな美食スポットがギッシリ詰まっています。
トレイル沿いには肥沃な土壌に恵まれた農地や酪農地が多く、五世代続く農家も珍しくありません。オーガニック栽培にも昔から力を注いでおり、トロントの有名シェフたちもこぞって安全で高品質な食材を求めてPECまでやって来るとのこと。サイクリングの途中でファーマズ・マーケット見つけたら、旬の食材の味見をしてみましょう。
オンタリオの食文化をリードするPECの魅力を存分に味わったら、自転車でのエクササイズもお忘れなく!

自転車レンタル/ツアー情報

Bloomfield Bicycle ブルームフィールド・バイシクル
自然の中をワイルドに自転車で駆け巡るオフロード・ツアーなど、どんなタイプの自転車ツアーにも相談に乗ってくれる専門店。自転車レンタル可。PECでの宿泊の手配、ピクニックに持って行くランチをオーダー出来る店の紹介などもしてくれる、頼りになる存在。

四方をオンタリオ湖に囲まれた美しい自然が魅力のPEC

ワイナリーで優雅にランチ。収穫したばかりの野菜や果物が並ぶファームの直売コーナーもお見逃し無く!

自転車で出掛ける前に・・・

自転車での旅を成功させるには、安全運転が第一。そして、自分の体格に合った乗りやすい自転車を選ぶことも大事です。自転車をレンタルする際には、お店のスタッフと相談してから、自転車のサイズ、スタイル、機能、乗り心地などを十分にチェックしましょう。
日本と逆の車両右側通行のカナダ。自転車に関するルールも色々と違います。オンタリオ州での自転車に関するルールについてしっかり学んでから、安全で楽しいサイクリングの旅へ出掛けましょう!

(1)18歳以下は法律でヘルメットの着用が義務づけられている。18歳以上の場合でも、安全のためほとんどの人がヘルメットを着用。
(2)自転車にベル(又はホーン)装着の義務あり。レンタルする場合も、必ずベルが付いているか確認を忘れずに。
(3)日没の30分前から日の出の30分後までの間は、前輪のホワイトライトと後輪のリフレクター又はレッドライトをONにして走行。
(4)自転車専用レーンがある道路では専用レーンを、無い場合は基本的には自動車と同じレーンを走行。車の流れと逆走することや、一方通行道路の逆走なども禁止。
(5)道路に自転車禁止の標識がある場合は、サイドウォーク(歩行者道路)を走行。歩行者に十分に気を配り、ゆっくりと。
(6)ハイウェイ及び"No Bicycle" の標識がある道路は走行禁止。
(7)一人乗り用の自転車での二人乗り禁止。
以上は、法律に基づく規則の一部です。
詳細はコチラへ→http://www.mto.gov.on.ca/english/pubs/cycling-guide/index.shtml

また、トロント市内サイクリング・マップや駐輪方法についての説明他、各人のレベルに合わせた自転車レッスンCAN-BIKE(有料)について等、役立つ情報はコチラへ→http://www.toronto.ca/cycling/

【その他の注意点】
  • ・自転車の施錠は厳重に! 窃盗対策としてU字ロックや専用のチェーン・ロックを使用、または複数のロックを併用するのが一般的です。
  • ・駐輪する場合は、メインストリートや大きな建物の周囲にある「ポスト・アンド・リング(Post and Ring)」と呼ばれる自転車専用の駐輪スポットに。
    自転車の車輪とポスト・アンド・リングを一緒にチェーン・ロックで巻くようにして固定を。