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旅レポート

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歴史あるトレント・セバーン水路

今回、私がハウスボートで旅したのは、五大湖のふたつ、オンタリオ湖とヒューロン湖を結ぶ「トレント・セバーン水路」の一部。世界遺産にもなった「リドー運河」と同様に、アメリカからの攻撃を受けにくいカナダ内陸の輸送路を確保するため、さらには入植者たちに移動ルートを提供するため、19世紀に作られたものです。もちろん今では、ハウスボートをはじめ夏のレジャークルーズの人気水路となっています。

全長は386km。プリンス・エドワード・カウンティの近く、オンタリオ湖沿いのトレントンという街から、ヒューロン湖のジョージアン・ベイまでつながっています。カナダには同じような水路や運河が6つありますが、ここはその中でも最長。

面白いのは、地形の高低差を克服しながら船が航行できるように設置されたロック(水門)です。ボートを水門の中に閉じ込めてから水を入れたり抜いたりして、進行方向と同じ水位にまで調整し、進ませる仕組み。標高差約180mの丘を越えて伸びているトレント・セバーン水路では、このロックが途中45カ所に設置されており、ボートはその都度このロックに入って上げたり下げたりしてもらわないと、前に進めないというわけです。
各ロックステーションでは、パークスカナダ(国立公園管理局)のスタッフ「ロックマスター」がロックの開閉をしてくれます。もちろん通行料が必要ですが、今回借りたハウスボートのレンタル料金にはこうした費用まですべて含まれているので便利です。

トレント・セバーン水路は、点在する湖をつなぐ形で伸びています。人工的につくられた狭い運河から、おだやかな流れの川へ、そして時には大きな湖へ出て進むことができるのも、醍醐味のひとつ。湖の小さな島にたたずむコテージを発見したり、水鳥の群れをみかけたり、カナダの大自然を身近かに満喫できます。もちろん水面でのんびり過ごすだけでなく、水路沿いにある、こじんまりとした穏やかな街に立ち寄るのも、楽しみのひとつです。

■トレント・セバーン水路の詳しい情報はこちら

http://www.pc.gc.ca/eng/lhn-nhs/on/trentsevern/index.aspx

トレント・セバーン水路
(右下がオンタリオ湖、左上がヒューロン湖)

水路の様子。湖岸沿いにはコテージがたくさん