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雑誌やテレビなどの取材クルーがオンタリオ州を訪れた時、現地で頼りになるのが、メディア・コーディネーター。オンタリオ州を隅々まで知り尽くしており、写真撮影に関しても、おすすめのスポット、そしてベストアングルや撮影のベストタイムまでをアドバイスしてくれるのです。今回はメディア取材に引っ張りだこの人気コーディネーター、ミッキー中村さんに、一般の旅行でも無理なく美しい写真が撮れる場所を教えていただきました。スポットによっては撮影時間もアドバイス。これであなたもプロ並みの写真が撮れるかも。第2弾となる今回は、オンタリオのさらにコアな旅行地の撮影ポイントをピックアップしました。

ミッキー中村 Mickey (Shigeru) Nakamura

1989年よりトロントに在住。一般旅行、視察旅行、テクニカルビジットなどのコーディネートを行う現地オペレーターに勤務後、1998年に独立しMYDインターナショナルを設立。メディア・コーディネートをはじめ旅行業務一般、通訳・翻訳などで活躍。ちなみにミッキーという名は以前働いていた会社の上司に「ネズミみたいだからミッキー」と命名されて以来のニックネーム。

Toronto

オタワ 国会議事堂を様々なアングルで

オタワ、パーラメントヒルにそびえる国会議事堂は、カナダの象徴ともいえる美しい建物。そのゴシックスタイルの堂々たる姿も、撮る位置や入れ込む風景によって驚くほど表情が変わるのが面白いところです。

センターブロックをまぢかで

まずは正面からの美しいたたずまいを一枚。時計塔のあるピースタワーを中心に、左右対称にそびえるセンターブロック。その迫力ある姿に迫ってみてください。ウェリントン通りからクィーンズゲートを入ってすぐ、センティニアル・フレーム(1967年、カナダ建国100年を機に点火されて以来燃え続けている記念灯火台)を超えたあたりの中央通路からがおすすめです。北西に向かってカメラを構えるため、午前中がベスト。またちょっと斜めからのアングルに振りたい場合は、そのままタワーに向かって左右に広がる芝生広場へ。順光の中、美しい青空の下に議事堂を入れることができます。

ネピアン・ポイント

オタワ川のほとりに飛びだした展望台ネピアン・ポイントからは、オタワ川を見下ろすようにそびえるパーラメントヒルの全景が狙えます。川の対岸はフランス語圏のケベック州。カナダ建国に先立ち、イギリスのビクトリア女王は、イギリス系、フランス系双方の住民の懸け橋となるべく、オンタリオ州とケベック州の境にあるこの地を首都に定めました。そんな歴史的背景も写しこむことができそうです。おすすめの時間帯は午後遅くから夕方。また、橋を渡ったところにある文明博物館からもいいアングルが狙えます。

Rideau Heritage Route

リドー歴史街道運 河沿いに旅しながら水門を撮る

世界遺産にも登録されている歴史的水路リドー運河。流域には古く小さな街も点在し、その一帯は「リドー歴史街道」として人気の旅行地となっています。ハイライトは、地形の高低差を克服するため、途中49カ所に設けられたロック(水門)。現在も稼働しており、ボートが行き来する夏には、ほとんどのロックが当時のまま手動で開け閉めされています。そのユニークな歴史遺産をのんびりと見学しながら撮影できるおすすめスポットをご紹介しましょう。

オタワ・ロック・ステーション

リドー運河の北の起点は、いきなり階段状のロックから始まります。ボートは、オタワ川から国会議事堂が建つ丘の上までの約24mの落差を8段階にわけて一気に上り下りします。これほど大規模なロックが見られるのはここだけ。撮影のベストポイントは、オタワ川に架かるアレキサンダー・ブリッジ手前のデッキ。ベストタイミングは午後遅くから夕方。望遠レンズがあればパーフェクトです。ちなみに向かって右側に建つのは、運河の歴史などを展示したバイタウン博物館。こちらも必見です。

メリックビル

オタワから約70km南にあるメリックビルは、芸術家が多く住み、古いホテルやアートスタジオが集まるかわいらしい村。ここにも3つのロックが集中しています。ロックのある周辺一帯が芝生の公園となっており、のんびりとピクニックを楽しみながら、水門が手動で開け閉めされボートが行き来する様子を眺めることができます。またここの運河の上にはロックと同じ高さでスイングブリッジの道路もかかっており、ボートが通過するたびに遮断機が下り、橋が動いて車などの通行が一時中断。そんな面白い光景も見られます。

ジョーンズ・フォール

リドー運河の南の起点キングストンから50kmほど遡ったところにあるジョーンズ・フォールも、運河周辺が公園となっており、ゆっくりとロックの撮影ができる場所。緑の木立の中に4つのロックがあり、背景もきれいです。公園の散策と合わせて楽しんでください。

Prince Edward County

プリンス・エドワード・カウンティ のどかな田園やワイナリーの風景を切り取る

オンタリオの新しいワイン産地であり、またグルメエリアとしても注目を浴びるプリンス・エドワード・カウンティ(PEC)。ワイナリーや果樹園、農場などが点在するここでは、ロイヤリスト・パークウェイと言われる風光明媚な道路をのんびりとドライブしながら、緑や土の香りがするような穏やかな風景を撮影してみては。

国道12号線からの農場風景

PECにある小さな街ブルームフィールドから、国道33号線を南下、そのまま12号線に入ったあたりには、道路わきに美しい牧場が広がっており、絶好の撮影スポット。とくにおすすめは道路の南東側。朝早くか夕方がシャッターチャンスです。この写真は朝の8時半ころの風景です。

ワイナリーのブドウ畑

PECには17カ所のワイナリーが点在していますが、そのほとんどは個人経営の小規模な施設。のんびりとした雰囲気が漂い、旅行者も敷地内の見学やテイスティングなどを気軽に楽しむことができます。ブドウ畑に近付いての撮影もOK。作業をするオーナーに出会えることも珍しくありません。写真はワープース・ワイナリーの畑とオーナーのエドさん。

Windsor

ウィンザー ポイント・ピーリー国立公園でカナダ最南端を撮る

アメリカ国境にある街ウィンザーの東、ポイント・ピーリー国立公園はカナダ本土の最南端となる場所。白砂の岬がエリー湖に深く突き出した風景は、いかにも南の果てと言った感じで、思わずそこに立ってみたくなります。公園内にはほかにも森や湿地帯、美しいビーチなど変化に富んだ自然美がいっぱい。撮影ポイントには事欠きません。

公園のチップ(尖端部)

最南端部までは遊歩道が伸びており歩いてアクセスできます。木々に覆われた岬から砂の洲が細長く伸びる尖端の様子を、立ち位置を変えて撮ってみるのもおもしろいもの。この尖端部は風や湖の波などによって日々形が変わります。何日か通ってその変化を撮影してみるのもいいかもしれません。岬はほぼ真南にむかってのびているので、朝か夕方の光で撮ると雰囲気のいいショットが狙えます。

オブザベーション・デッキ

公園内に伸びる遊歩道の中間地点あたりにある木製の展望デッキへ。上部へ上ると、一面に広がる湿地帯が見渡せます。本来バードウォッチングなどに使われるデッキですが、撮影スポットとしても理想的。広々とした気持ちのいい風景を撮ることができます。東に向かって撮るので、時間帯は午後がベスト。この湿地帯では長いボードウォークを巡る散策や、カヌーでのパドリングも可能なので水の上にでて撮影してみるのも面白いでしょう。

St. Jacobs

セント・ジェイコブス 素朴なメノナイトの生活風景に迫る

平和主義を貫き、車や電気など近代文明を拒否して素朴な農業生活をおくるメノナイト。彼らが多く住むセント・ジェイコブスは、プロのカメラマンにもユニークな撮影地として注目されています。旅行者に人気があるのは、クラフトショップなどが集まるキング・ストリートや木曜や土曜日に開催されるファーマーズ・マーケットですが、ここではあえて郊外へ。メノナイトの日常風景に出会える場所をご紹介します。ただし、多くのメノナイトは写真に撮られることを好みません。近づいて表情を撮りたいときには、ひとこと声をかけ、許可をもらってから撮影してください。

国道15号線

セント・ジェイコブスの西側、国道15号線沿いの一帯、ハイデルベルグ、セント・クレメンツ、クロスヒルなどがメノナイトが多く住むエリア。この周辺の広大な農場のほとんどは、彼らの土地です。このあたりをドライブしていると、馬車に乗って移動する人々や、昔ながらの農作業に精を出す人々など、まるでタイムスリップしたかのような風景にしばしば出会えます。

ホークスビル

セント・ジェイコブスにはメノナイトと同じルーツをもつアーミッシュのグループも集まっています。とくに15号線のさらに西のミルバンクや北のホークスビルといったあたりに多く住んでいます。写真は国道17号線が走るホークスビルでの一コマ。