Ontario Style Special Contents Vol.30 旅がもっと楽しくなる!オンタリオ・トリビア&面白ネタ大集合

日本の約3倍もの大きさをもつオンタリオ州。しかもカナダの首都オタワや最大の都市トロントを有し、人口もカナダ最大。それだけに自然も街も文化も、ユニークなものが揃っているのです。思わず「へ〜!」っと感心してしまうハナシや、クスっと笑っちゃう逸話もいろいろ。
そんなオンタリオのトリビアや面白いウンチクをご紹介。知っていると、旅がもっと楽しくなりますよ!

その1 動く滝、ナイアガラ

ナイアガラの滝は動いている―――
なんだかミステリアスな話ですが、事実です。
世界3大瀑布の一つに挙げられるナイアガラの滝ができたのは、約1万2000年前のこと。氷河の溶け水が川となり、ナイアガラの断層を下り落ちて滝が誕生したのです。その最初の滝ができた場所は、現在の位置から11kmも下流にありました。膨大な水量が断層の岸壁を削り取り、じわじわと後退していったのです。その浸食の威力はすさまじく、なんと1年間に1mも進むほど。現在では滝の水を利用した発電所もでき、水量がコントロールされるなどして浸食は年間3cmほどにペースダウン。つまり、まだまだずっと先まで、あの見事な滝は見られるということです!
ちなみに、滝から川沿いに走るナイアガラ・パークウェイを下っていくと、11kmほどのところで滝が最初にできた場所を見ることができます。ぜひ足を延ばしてみてください。

現在では水量調整などにより、浸食は極力少なく抑えられています

滝の下ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズのトンネル内には、浸食の説明図も

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その2 滝を下った最初のデアデビルは63歳の女性

「ナイアガラの滝を下ろう」
世の中にはそんな無茶なことを考える人が結構いるのです。デアデビル(命知らず)と言われるツワモノたちで、実際、これまでに15人が様々な方法で滝下りに挑戦。うち10人が生還しています。
そもそも最初に滝に挑んだのは、アニー・テイラーという63歳の女性でした。1901年のことです。樽に毛布などを詰め込み、自転車のポンプで空気を充填して臨みました。水の猛烈な勢いに翻弄された彼女ですが、あざだらけの姿で何とか生還。一緒に樽に乗り込んだ黒ネコは、恐怖のあまり白ネコに変貌していたとかいなかったとか・・・。
滝近くにあるアイマックス・シアターでは、これら滝にまつわる逸話や伝説を迫力の映像で知ることができます(日本語でも鑑賞可能)。

アイマックス・シアターに飾られたアニー・テイラーさんの写真

アイマックス・シアターでは歴代デアデビルたちが使った滝下りカプセルなども展示

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その3 オンタリオってどれくらい寒い?

寒いときにはより寒い、冬のオンタリオを体験しましょう! というわけで寒さ自慢。
トロントの1月の平均最高気温は-1℃、平均最低気温は-7℃と、日本の北部と大して変わらなそうですが、これはあくまでも平均。時には-10℃、-20℃という日も珍しくありません。そして風が強ければウィンドチル(体感温度)は-30℃。過去の記録でトロントが最も寒かったのは、1859年、1月10日の-33℃。またここ100年で一番寒かったのは1912年の1月で、この時にはオンタリオ湖も凍りつき、トロントからハミルトンまで約70kmの湖面をスケートで行けたとか。
ちなみに夏のトロントは、23℃〜31℃と実に快適。これまでの最高記録は41℃(1936年)でしたが、ここまで暑い夏はめったにないのでご安心を。

水にぬらして絞ったハンカチを外気に当てると、瞬時にフリーズ状態に。1月のナイアガラ

凍ったオンタリオ湖。これもまた、冬だけに見られる光景。ただしスケートはできませんが・・・

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その4 オンタリオの不思議な法律

オンタリオには風変わりな法律や条例を持つ都市や街もあります。歴史的な背景などがあると思われますが、結構笑えるものも。その代表的な例をあげてみましょう。なお、これら全ての法律は、現在施行されているものです!

トロント → 日曜日にヤング・ストリートで死んだ馬を引きずってはいけない
オタワ → 日曜日、バンク・ストリートではアイスクリームを食べてはいけない
オシャワ(トロントの西にある都市) → 木のぼりは違法
カナダ全土→カナダのラジオ局で流す音楽は、5曲に1曲の割合でカナディアン作品でなければならない
カナダ全土→商店などでの支払いの際、一度に使える硬貨の上限数は次のとおり。
¢1硬貨:25枚(¢25)まで。¢5硬貨:100枚(C$5)まで。¢10硬貨:100枚(C$10)まで

みなさん、法にふれないよう気をつけましょう!

現代のヤング・ストリート。ここで馬は引きずれません・・・

オタワのバイワード・マーケットではアイスクリームはOK!

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その5 アップルのMac、実はオンタリオのリンゴです

コンピューターのMacは、アップル社のパーソナル・コンピューター「マッキントッシュ」シリーズの略称ですが、実はこのマッキントッシュとは、オンタリオ原産のリンゴの名前なのです。
1811年、スコットランドから移民してきたジョン・マッキントッシュさんが、セント・ローレンス川沿いのサウス・ダンダス(キングストンの北東)を開拓している際にリンゴの種を発見。これが栽培され、マッキントッシュと名付けられて人気品種に。やがて北米中に広がったのです。今ではコンピューターの名前として世界に知られるマッキントッシュですが、そのルーツは、実はオンタリオにありました。

近年、注目のワイン&グルメエリアPECでも様々なリンゴが栽培されています

リンゴジュースを発酵させて作るアップルサイダーもPECの名産品

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その6 バスケットもアイスホッケーも、カナダ生まれ

オンタリオは様々なスポーツを生み出しています。まず、カナダの国技であるラクロス。これは先住民のアルゴンキン族が宗教儀式や戦士のトレーニングとして行っていたのが始まり。これが正式スポーツとなり、北米全土に広がりました。
また、冬の国技であるアイスホッケーの最初のゲームが行われたのもオンタリオ。1855年、キングストンにて。凍ったオンタリオ湖の上で、何人かの男性たちが、ブレードをくくりつけたブーツをはき、フィールドホッケーのスティックとラクロスのボールを使って試合を行ったのだとか。
このほか、バスケットボールはアメリカのYMCAから始まりましたが、考案したのはオンタリオ出身のジェームス・ネイスミス。というわけで、カナディアンにとっては、これもカナダ発のスポーツということになっています。

カナディアンの熱狂ぶりを見に行くだけでも面白いアイスホッケーの試合

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その7 世界のドーナツ・キャピタルはここ!

ちゃんとした統計があるわけではありませんが、おそらく世界で最もドーナツショップが多いのはカナダ、しかもオンタリオだと言われています。これは、カナディアンに大人気のドーナツチェーン店「ティム・ホートンズ」のおかげ。
ティム・ホートンとは、1950年代にNHLで大活躍したホッケー選手。いわばカナダのヒーローで、1964年に彼が始めたドーナツ店が大繁盛。今や全国に約4000もの店舗をもつカナダ最大のファーストフード・チェーンとなったのです。この「ティム・ホートンズ」が生まれたのがオンタリオ州ハミルトン。もちろん州内ではどんな小さな街に行ってもこのドーナツ屋さんはあり、作りたてのドーナツ各種(一口サイズの「ティムビッツ」はお手軽で大人気!)が味わえます。スープやサンドイッチなどメニューも充実しているので、ランチにもぴったり。今やカナディアンのソウルフードともいえる「ティム・ホートンズ」のメニュー。オンタリオに旅したら一度は味わってみてください。

お店はショッピングモールやハイウェイ沿いなど、いたるところにあります

カウンターの目の前には、様々なドーナツやベーグルがズラリ!