Ontario Style Special Contents Vol.60 編集部員まゆみ丼の現地レポート 春のおすすめ旅「カナディアン・チューリップ・フェスティバル in オタワ」

首都オタワで5月に行われる「カナディアン・チューリップ・フェスティバル Canadian Tulip Festival」。街中がチューリップで埋め尽くされるという、何とも贅沢な春のフラワーイベントです。毎年60万人もが訪れ、カラフルな花々のなかで盛り上がるこのお祭りに、“花より団子”の編集部員まゆみ丼、行ってまいりました。チューリップを満喫するためのスポット情報はもちろん、オタワでぜひ楽しみたいグルメ情報まで、“花も! 団子も!”の意気込みでレポートいたします。

友好の証として贈られたオタワのチューリップ

そのきっかけは、今から70年以上も前、第二次世界大戦中のことです。オランダの王族はドイツ軍の占領から逃れ、カナダ・オタワへ亡命していました。しかし当時、妊娠中だったユリアナ王女に大きな問題が立ちはだかります。それは、「王位継承権はオランダ国内で産まれた者にのみ与える」という法律。自国に戻ることのできない状況を知ったカナダ政府は、王女が出産のため入院していた病院の一室をオランダ領とする特別措置を行い、無事にマルフリート王女が産まれました。オランダ政府はこの温かい心遣いのお礼にとチューリップの球根を贈り、今でもその友好と感謝の気持ちは受け継げられています。「カナディアン・チューリップ・フェスティバル」は、そんな経緯を経て、1953年から始まった伝統的イベントです。

カナダとオランダの友好の証

コミッショナーズ・パークには、このお祭りの歴史を紹介するパネルも

絶対はずせない!フェスティバル・スポット

イベント開催中、およそ300万株のチューリップの花壇(Tulip Bed)がオタワの街中に出現します。そのなかでも、ぜひとも訪れていただきたい場所を厳選してご紹介!

コミッショナーズ・パーク Commissioners Park

ダウンタウンの南西、ダウズ湖に面して広がるこの公園にはおよそ30万株ものチューリップが咲き誇ります。鮮やかなグラデーションの色合いやマーブル模様、さらに端っこがフリルのような花びらなど、初めて見るチューリップがいっぱい! その種類や色別に花壇がレイアウトされており、整然と咲くようすは見事です。こんなにもたくさんの種類があることに驚きつつ、好みのチューリップを探しながら、いろいろな花に近づいて春の香りを楽しみました。屋台も出店しているので、ちょっとした食べ物をつまみながら、端から端までゆっくり歩くのがオススメです。

コミッショナーズ・パーク。幅広い年齢層の方が訪れ、大変なにぎわい

パーラメント・ヒルとメジャーズ・ヒル・パーク Parliament Hill & Major’s Hill Park

国会議事堂のあるパーラメント・ヒルの広場にも、きれいに整えられたチューリップの花壇が現れます。また、そのお隣のメジャーズ・ヒル・パークも、カラフルな花々に覆われます。普段からオタワ市民にとって憩いの場、ベンチに腰掛けたり芝生に寝転んだり、みんな華やかな雰囲気に包みこまれて、なんだか気持ちよさそう。また、どちらの場所も、議事堂の中央に建つピースタワーをバックに花壇を撮影すると、色とりどりの花とともにオタワらしい写真が撮れるベストなポイントです。

国会議事堂前の芝生広場は市民憩いの場(Photo: Ottawa Tourism)

メジャーズ・ヒル・パークから見えるピースタワーをバックに

ジャックス・カルティエ・パーク(ガティノー) Jacques-Cartier Park

アレクサンドラ橋を渡ったオタワ川の対岸、ケベック州ガティノーにも、フェスティバルの会場は広がっています。なかでもおすすめは、「ジャックス・カルティエ・パーク」。オタワ川越しにパーラメント・ヒルや世界遺産リドー運河のロック(水門)を見渡すことができる絶景スポット。美しい首都のようすを眺めながら、のんびりとした時間を過ごせます。公園近くの「カナダ歴史博物館(旧 カナダ文明博物館)」とあわせて楽しんでください。

チューリップ・プラザ Tulip Plaza

オタワ市庁舎前のこの広場がフェスティバルのメイン会場。クラフトやアート、雑貨などを売るブースをはじめ、世界各国料理をテイクアウトできるお店がズラリ! 連日、特設ステージでのコンサートなども行われ、お祭りの雰囲気満点です。このほか、ダウンタウンのエルジン・ストリートや、南にあるリトル・イタリー地区やザ・グレブ地区などもフェスティバル会場となり、街中がチューリップであふれます。

メイン会場のチューリップ・プラザ

その他、チューリップ花壇のマップはコチラから

フェスティバル会場のマップはコチラから

移動はシャトルバスが便利! BIXIも使ってみては

期間中の木曜から日曜、朝9時から夜9時まで30分間隔でメインの花壇とオタワ市内のホテルや主要スポット(15か所)を結ぶシャトルバスが運行します。無料です!

また、レンタルバイク「BIXI」を使って花壇をまわってみるのはいかがでしょう。これは、比較的短い移動用として設置されているパブリック・バイク・システム。オタワ市内やガティノーにあるバイクステーションのどこからでも自由に自転車の借り出しと返却が可能なので、A地点からB地点へ、そしてさらにC地点へとフレキシブルに自転車を乗り継いでいくことができます。チューリップ・フェスティバルの何か所かの会場付近にもバイクステーションがあるので、花巡りにも便利です。
例えば1日利用したい場合は24時間のアクセスチケット($7、最初の30分間の利用料含む)を購入し、その後は利用した時間に応じて課金されていく仕組み。借りっぱなしにせず、こまめに返却しながら使うのがコツです。

シャトルバス乗り場

オタワやガティノーには10か所以上のバイクステーションがあり、自転車が借りられます

週末はイベントも盛りだくさん!

フェスティバル期間中は、オタワ市内でたくさんの関連イベントが行われます。とくに週末は賑やか。木曜から日曜の夜には、オタワ市庁舎前のチューリップ・プラザ会場でフリーコンサート「Capital Sounds」やさまざまなショーが開催。また、ビクトリア・デイ(2014年は5月19日)の夜には、ダウズ湖で大きな花火大会「Lake of Fire」も。
また、この時期から、リドー運河のボートクルーズも一部の会社で始まる予定。チューリップの花壇を巡ってイベントを楽しみ、オタワならではのアトラクションにも参加し、春のお祭りをとことん満喫しましょう。

おいしいもの巡りもお忘れなく!

限定メニューが楽しめます!

さてさて、花より団子のワタクシとしましては、やっぱり「食」も楽しみたい。ということで「チューリップが食べられる!」わけではないのですが、耳寄りなグルメ情報をキャッチしました。 イベント時限定で、プリフィックスのコースが味わえるという「Savour the Tulips」! 市内にある20軒近くのレストランで特別メニューを提供するそうです。これは行かなくちゃ。

「Savour the Tulips」参加レストランの情報はコチラから

また、19世紀から続く歴史的な市場「バイワード・マーケット」周辺をはじめ、おしゃれなレストランや手軽に立ち寄れるカフェなど、食べどころがいっぱいのオタワ。「食の都」としても有名なこの街で外せない、まゆみ丼おすすめのお店をご紹介します!

「ル・カフェ le Café」

カナダ国立アート・センターにあるフレンチ系レストラン。カナダ食材にこだわったゴージャスなメニューが味わえます。ちょっとおしゃれをしてディナーに!

「コートヤード・レストラン Courtyard Restaurant」

カナダ産ワインが充実。高い天井と歴史的な石造りの建物の壁を生かした雰囲気のあるおしゃれなお店です。広いパティオもあるので、昼下がりのランチにもぴったり。

「マーレイ・ストリート Murray Street」

お肉好きにはたまらないメニューが並ぶレストラン。シカやカモなど、新鮮な野菜とともにアレンジしたオリジナリティあふれる味が楽しめます。

「シュワルマ・パレス Shawarma Palace」

オタワの隠れたB級グルメとして人気の“シュワルマ”。じっくり香ばしく焼いたお肉と、野菜やホモスなどを特製ソースとともにピタパンに挟んで食べる中東の伝統料理です。市内に専門店もたくさんありますが、なかでもおすすめはココ!

「ビーバー・テイル Beaver Tails」

カナダを代表するスイーツの第1号店が、バイワード・マーケット内にあります。手のひらよりも大きなサクサクの揚げパンにあまーいソースが美味!

「ムーラン・デ・プロヴィンス le Moulin de Provence」

2009年、アメリカのオバマ大統領がクッキーを買ったことで一躍有名に。メープルリーフを型どった「オバマクッキー」は今も大人気。おいしいパンやケーキも揃っています。

ローカル食材を多用したオタワならではの味わいを