Ontario Style Special Contents Vol.67 スタッフ・ケイのオンタリオレポート 冬のオンタリオを遊び尽くす!ウィンター・アクティビティ7種体験!

超マイペース、超運動音痴な新人ケイ

オンタリオスタイル編集部の新人ケイです。超マイペースとよく言われますが、どっこい中身は燃えています!カナダに対する愛情も半端ではありません。どうぞよろしくお願いします!
さて、この1月、カナダへ初取材に行ってまいりました。以前、語学留学で半年ほどオンタリオ州の州都トロントに滞在したことがあるのですが、真冬のオンタリオ州は初めて。どんな体験が待っているのかと、ワクワクしながら臨みました。
今回のテーマは、冬のアウトドア・アクティビティ。超がつく運動音痴なうえ、どれもこれもほぼ初めて挑戦するものばかり。ええい、ままよ!と挑み、全身で体験した体当たりな数日間をレポートします!

まずは白銀のディアハースト・リゾートへ

カナダきっての大都市トロントから車で数時間。高層ビルから牧歌的な森へと、景色は変化していきます。いくつかの小さな町を通り過ぎ、たどり着いたのは広大な敷地の中、メープルの森に馴染むように立ち並ぶディアハースト・リゾートです。マスコーカ地方にあるこのホテルは、雄大な自然をのびのびと楽しめるアウトドアリゾートとして有名で、敷地内だけでもたくさんのアクティビティが揃っています。さらに、プールや夜のショーなどインドアの楽しみも用意されているので、数日間滞在すれば、あちこちへと移動する必要もなく、様々な遊びをとことん体験できるのが魅力です。もちろん、雪で白く覆われる冬の間も色々な楽しみが満載!今回はこのディアハーストをベースにして、ダイナミックなウィンター・アクティビティに挑戦します。

大自然の真っ只中に点在するロッジ。好みのスタイルで滞在できます

自然の木や石の色を基調とした、温もりを感じさせる内装

夜に開催されるショー「ディケイズ」。30年以上の歴史を誇ります

アイス・フィッシング 寒さ我慢大会!?集中力が決め手、なのですが…

夏には青い水を湛える湖も、冬には一面凍りつきます。その氷面に専用の道具で丸く穴を開け、釣りを楽しむのがアイス・フィッシング。冬のオンタリオでは、大人から子供までが楽しめる遊びの一つとして大人気です。ディアハーストのアクティビティ・メニューにはなかったのですが、「やりたい!」とリクエストしたところ、すぐに周辺にあるアウトフィッター(外遊びの専門店)に連絡してアレンジしてくれました。私たちが向かったのは、ホテル前に広がるペニンシュラ・レイク。凍った湖まで歩いていくと、そこには、雪で覆われ一面真っ白の世界!「ま、まぶしい!」綺麗に晴れたお陰で、雪が白く反射して明るいことこの上ありません。ゴーグルやサングラスは必携です。
釣り道具は結構かさばるものですが、防寒対策さえしっかりすれば、あとは必要なものを全て用意してくれるのでご安心を!日本からカナダへ到着直後の私たちにとって、すぐに身一つでチャレンジできたのはありがたかったです。
さてさて、折りたたみ椅子に座って早速釣りを開始。本来、釣り糸のわずかな動きや感触に集中しなければならないのですが、なにせ、-20℃はあろうかという寒さです。じっとしていられるわけがありません。氷上にはハットといわれる比較的暖かいシェルターも用意されており、この中で釣ることもできるのですが、それでも指先からじわじわと寒さがしみ込んできます。
元々寒いのが苦手なワタクシ、「よし、体を動かして暖まろう!」と、釣竿を持ったままスクワットをしたり踊りだしたりする有様です。静かに取り組んでいる方々、ゴメンナサイ。私が騒々しかったせいでしょうか、誰も手ごたえがないまま、時間が過ぎていきます。
「釣れたら刺身にして食べよう」と、日本からわざわざ醤油とわさびを持ってきた参加者もいたのですが、結局収穫はゼロ。残念…。本来であれば、2時間も粘ればカワマスやスズキなどの魚が結構釣れるそうなのですが…。まあとにかく、あたりは絶景だし、この極寒の中で数時間も粘ったぞ、という達成感がありました。余談ですが、氷の上でいただくホットココアは最高でした。

ハットの中でじっくり、獲物を待ちます

氷に穴を空けるのは、専用の巨大ドリルで

見渡す限りの銀世界。まぶしーっ!

スノーシュー 抜群の軽さと安定感 初心者でも安心!

スノーシューとは、平べったい形をした、カナダ版「かんじき」。普通の靴では中々歩けない深い雪の上でも、これがあればへっちゃらなのです。
ディアハーストのアクティビティデスクでスノーシューをレンタルし、ホテルの目の前にあるハイキングトレイルへ。手で持つと「けっこう重い…これは大変かも」と心配していたのですが、いざ靴に装着してみると、「あれっ、軽い?」そのまま足もラクラク上がるので、驚きです。
これはいいかも、と早速トレイルを登り始めますが、けっこう勾配が急です。滑ってしまうのでは?と少し緊張気味なワタクシですが、歩みの速い皆さんに遅れを取るものか!と意識を足に集中して進みます。「スノーシューの裏についているギザギザを雪に刺すようにして歩くといいよ」とのアドバイスを受け、雪にスノーシューを引っ掛けるようにして一歩一歩踏みしめると、確かに滑りません!コツを掴むと、サクサクと歩けて面白いです。誰も踏んでいない新雪の上に足跡をつけるのも楽しい〜。
慣れてきた頃、周囲の景色を眺めていると、メープルの木々の間からオレンジ色の光が!この日はずっと雪だったのですが、ベストタイミングで夕日が出てくれたのです。もっと上で見よう、と歩をさらに早める私たち。そしてたどり着いた頂上では、白い雪を照らす幻想的な夕日と、滞在しているディアハーストのホテル周辺を見渡すことが出来ました。
安定感があり、気軽に楽しめるスノーシュー。ワタクシのようにスキー、スノボがニガテという方も是非挑戦してみてください!

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着脱は思いのほかカンタン!

雪の白と夕日のオレンジが対照的

頂上までハイクアップ!手前にはイヌクシュックが

スノーモビル 気分爽快!銀世界を走り抜けよう

雪深いカナダで生まれた乗り物、スノーモビル。とりわけオンタリオでは専用のトレイルが7万キロ以上も伸びており、世界一のスノーモビル天国と言われています。ディアハーストには、ヤマハ・ライディング・アドベンチャーというスノーモビルの専用施設を併設しており、ここで初心者向けのトレーニングから本格的なガイドツアーまで、申し込むことができます。
ここでは初スノーモビルに挑戦しました。実は参加者の中で唯一運転免許を持っていないワタクシ、見学だけかな?と思っていましたが、私有地内だけを走る場合は免許を持っていなくても大丈夫、とのこと。やった!
早速専用のツナギ、靴、ジャケット、ヘルメットを装着。本格的な装備で、もう寒さを全く感じません。
初心者向けのレッスンツアーに参加したのですが、まず、ブレーキの掛け方からはじまり、カーブの仕方までひととおりを丁寧に練習。レバーを少し強く握れば一気にスピードが出てしまうので、この力加減がなかなか難しい。緊張のあまりハンドルを持つ手が痛くなってきます。事前に「自転車に乗れるなら大丈夫、似たようなものだよ」と聞いていたのですが…やっぱり全然違うじゃないか!
それでも練習の甲斐あって感覚が掴めてきたところで、長めのコースにいよいよ挑戦。私有地とはいえ、先が見えないほど長いトレイルが伸びています。他の参加者の皆さんは、免許を持っているせいか、すでに運転姿が様になっていてかなりいいカンジ。ですが、私はといえば時速20キロを超えるだけでどこかに激突しないかとビクビク。でも、慣れてくると気持ちいい!時間が許せばもっと練習して、トレイルの隅々まで思い切り走り尽くしたかったです。ちなみに、スノーモビル未経験者でも、運転免許を持っていれば、簡単なレッスンの後に自然の中のトレイルに出ることが出来ます。今回お世話になったこのヤマハ・ライディング・アドベンチャーでは、3時間コースや1日コースなどのツアーもあり、広大なトレイルをじっくり堪能したい方におすすめです。私も、今度は運転免許を取ってこようかな!

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初心者には、こんなカーブでもドキドキものなんです

インストラクターのボブさんとツーショット!

犬ゾリ 犬たちに癒される!動物好きさんにはイチオシ

今回の旅で一番気に入ったのが、犬ゾリ。留学していた時にチャレンジできなくてずっと心残りだったのですが、ついにその夢が叶いました!
ディアハーストの近くにもドッグチームの飼育場があり、旅行者も体験することができます。車で到着すると、柵内に繋がれたソリ犬たちがお出迎え。誰か来るとソリで走れる、ということがわかっているのでしょう、すでにそわそわと落ち着かない雰囲気の彼らです。
「ソリが始まるまでの間に、犬たちと仲良くなっておいて下さいね」とのことだったので、それでは、と人懐こい一匹を見つけて遠慮なくお腹をワシャワシャしておきました。中には超然としていて媚びない子もいて、観察するとそれぞれの個性が見えてきて面白いです。
今回は二人一組のチームを組み、ソリに乗る側と、操縦をする「マッシャー」とを交代で体験できました。インストラクターからソリの乗り方、数種類の掛け声を教わり、いよいよ出発!ソリに繋がれた時点で大興奮の彼らでしたから、「ハイク!」の掛け声でいっせいに元気良く走り出しました。その早いこと早いこと!両手でしっかりつかまっていないと振り落とされてしまうほどの力強さです。
しばらく走ると、上り坂が。このトレイルは、夏はゴルフ場として使われているため、このような起伏があるのです。こういった場所では、マッシャーも一緒にソリを押さなければいけません。最初ぼやっとしていた私は、振り向いてこちらを見る犬たちの視線を感じ、ハッと気がつきました。「ねーさん、早く押してよ」と言わんばかりの彼らに、のろまなマッシャーでスミマセン、とあわてて手伝います。また、交代のためにコースの途中でブレーキをかけたまま止まっていると、「まだ?」と言った具合に再びこちらを見てきます。そんな犬たちの表情が何とも面白い。
たっぷり時間をかけて滑走を楽しんだ後、元の飼育場へ戻る頃には、なんとなくお互いの気持ちが分かってきて不思議な気分になっていました。一緒に走った犬たちには、愛着が湧くというもの。動物好きには文句なしにオススメしたいアクティビティです!

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一心不乱に走ってくれる犬たち

みんな寒冷地仕様のフワフワの毛並み

「もう走っていい?」と待ちきれない様子

ネイチャーウォーク 自然のメッセージに耳を澄ませて

大自然地帯として知られるアルゴンキン州立公園は、ディアハーストから車で1時間ほどの距離。ここにも足を伸ばして、ネイチャーウォークを体験してきました。
広大なアルゴンキン公園を東西に横切る州道60号線沿いには、園内に生息する動物の紹介や展示、ギフトショップ、公園を見渡せるルックアウト(展望台)が用意されたビジター・センターが位置しており、車でちょっと立ち寄るだけでも、公園について色んな情報を得ることが出来ます。また、同じく道路沿いには様々なトレイルも整備されており、冬場でも車でアクセス可能です。今回私たちは、ミュー・レイクという湖のほとりに伸びるトレイルを歩いてみることにしました。
パークレンジャーのデイビットさんとともに、雪に覆われた森の中をハイキング。流れる川の色や生えている木の葉の匂い、雪の上にかすかに残る動物の足跡…一人では気づかず通り過ぎてしまいそうな細かいところを、丁寧に説明してもらいます。神は細部に宿る、とはよく言ったもので、そうした自然の細かいところに目を凝らすと、世界が違って見えてきます。
途中、野鳥へのエサのやり方も教わりました。手のひらにヒマワリの種を乗せ、木にとまる鳥に向かってそっと差し出します。見よう見まねで、私たちもエサをやってみることに。オンタリオの州鳥で、綺麗な青い羽根を持つブルージェイの姿がちらちら見えます。すぐ近くの枝まで来ているのですが、なかなか手から食べようとはしません。だんだん腕が痺れてくるも、「ここの鳥たちはとても人懐こいですよ」というデイビットさんの言葉を信じ、「私は木、私は木…」と念じながら待つことしばし。ついに一羽が私の手のひらに!人差し指の付け根にちょこんととまり、種を一粒くわえて飛んでいきました。意外と鋭く硬い、けれどもとても小さな足の感触が忘れられません。
小さな橋を渡ったところで、もう一つ印象的な瞬間がありました。ふと立ち止まり「静かに」というデイビットさん。その場でじっとしていると、静寂にじんわりと包まれます。「かすかな雪の気配と自分の息以外、何も聞こえない。冬にしか味わえない、この静けさが大好きなんだ」と話す彼の表情には、自然と共に暮らす喜びが滲んでいました。
大自然の中の静けさに身を置くのは、現代を生きる私たちにとって非常に難しいことになってしまいました。時にはこうして都会の喧騒を離れ、自然の細部を観察し、静けさに身を委ねてみる。それは、ひいては自分自身の内面にも耳を澄ますことなのではないでしょうか。

ガイドのデイビットさん。自然が似合う穏やかな笑顔

美しいブルージェイを発見

「私は木、私は木…」

アイス・スケート アローヘッド州立公園の「アイストレイル」でペンギン歩き

ディアハーストのすぐ北にはアローヘッド州立公園もあり、ここもまた、美しい冬景色で人気のある場所です。最近はアイス・スケートで注目されています。というのも、なんとここには、ハイキングトレイルに水を張って凍らせ、スケートを楽しめるようにしたアイストレイルがあるのです。針葉樹の森の中にグルリと張り巡らされたその距離、1.3km。まるでハイキングするようにスケートが楽しめるなんて、実にユニークです。
しかし!トロント留学時代、一度スケートに挑戦し、転んでお尻を思い切り打ったことがあるワタクシ。どうもこのスポーツにはニガテ意識が…。そんなわけで今回もこわごわ挑戦することに。
森のトレイルを凍らせているだけなので、つかまる手すりなどは当然ありません。何とか足を交互に前へ出すのですが…やっぱり、怖い!自分の力ではなくスーッと滑ってしまうこの感覚に、かつての恐怖が蘇ります(笑)。少しずつ交互に足を出していけば怖くないかも!と、まるでよちよち歩きのような情けない姿で何とかゴールを目指して進んでいきます。わずか1.3kmが、こんなに長いなんて!とっくに滑り終えていた他の参加者からは「ペンギン」と呼ばれていたとか…。皆さんからガンバレ、あと少し!とエールを頂きますが、恐怖で全身固まったワタクシ、笑顔を返す余裕は逆立ちしたって出てきません。結局30分近くかけ、やっとの思いでゴールした時には、真冬なのに全身汗びっしょりでした。もちろん写真を撮る余裕もなく、かろうじてカメラに収めたのは下の2カットだけ。スミマセン。うーむ、手すりのあるスケートリンクでみっちり練習しようかな。すーっと滑れる人には、まるで森の中をサイクリングしているような爽やかなスケートが楽しめることと思います…きっと!
なお、公園内ではスケート靴のレンタルが可能ですが、ヘルメットやプロテクターはないので、必要な方はご用意を。私も完全装備で挑めば、もう少し楽しめたかも?

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会話を楽しみながら、優雅にスケートする人々

雪があることもあり、足元から目が放せません!

チュービング 大人も子どももワイワイ楽しめます

スケートでいい汗をかいた(えっ?)後は、同じくアローヘッド州立公園の中にあるチュービング場へ。数百メートルのコースが一本、森の真っ只中に伸びています。楽しそう!
このアクティビティは、丸いタイヤに乗って坂を滑り降りるというシンプルさですが、カナダでは大人気。私たちの前にすでにいたグループも、子どもに戻ったように大はしゃぎ。タイヤの横に紐や取っ手が付いているので、他の人のタイヤにつかまって連結し、数人で一緒に滑り降りると楽しさ倍増!滑り降りた後はタイヤを引いて元の地点まで登って戻りますが、これがまたいい運動になります。もう満足かな?と思っていても、横を楽しそうに滑っていく人たちを見ると、「やっぱりもう一回!」という気持ちに。
周りの楽しそうなカナディアンにも影響され、どんどん童心に返ってしまったワタクシ、「今度はうつ伏せで乗ろう!」と、体勢を変えて一人滑ることに。普通に座るよりも顔が地面に近い位置になるため、かなりスリリングです。滑り終え、「あー面白かった」と立ち上がろうかとしたその時、ハプニング発生!後からやってきた別のタイヤを避け切れず衝突、足元をすくわれた弾みで顔から地面へ激突してしまったのです。一瞬の出来事に驚きつつ立ち上がると、鼻の下に何やら生暖かい感触が…「鼻血だ!」そう、人生初の鼻血は、カナダで、それもまるでコントのようなワンシーンでした。
滑り終わった時は後ろに注意、そんな事を身をもって実感したチュービングですが、その点さえ気をつければ、誰でも気軽に楽しめる大変オススメのアクティビティです。家族みんなで一緒に滑る姿もあり、何とも微笑ましかったです。

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素敵な笑顔の三人組

大人数で一緒に滑ると一層楽しい!

コタツを捨てよ、外に出よう!

や、やりました…元・インドア派の私でも、3日間で合計7種類のアクティビティを制覇できました!体験している最中は必死なのですが、終えてみると一つ一つがよい思い出です。オンタリオの大自然の中でこんなにアクティビティに浸れるなんて、とても贅沢なこと。そして、寒さの厳しい冬でも、カナダの人々はとてもタフ&スマイリーにアウトドアを楽しんでいたのが印象的でした。彼らの自由さ、ポジティブさ、生活や環境への意識の高さは、こういったことで育まれてきたのかもしれません。
ハプニングがあったり、かっこ悪い姿をさらしたりもしたのですが、今なら言えます、「すべてよし」と…!皆さんもぜひ体当たりでオンタリオの冬を味わってみて下さい!