Ontario Style Special Contents Vol.71 憧れの巨大魚マスキーに挑戦!釣りガール「みっぴ」のオンタリオ釣り紀行

無数の湖が点在し、雄大な川や水路が巡るオンタリオ州は、フィッシングパラダイスとしても有名です。世界中のアングラーも注目するこの大地に、この夏、日本の人気釣りガール「みっぴ」が訪れました。自然あふれる水辺に飛び出し、ウォールアイやノーザンパイク、そして憧れの巨大魚マスキーなどに挑戦。北米ならではの大物を求めて各地でキャスティングを繰り返したその釣果は…? みっぴのフィッシング三昧の旅をレポートします!

「みっぴ」こと秋丸美帆さん
福岡県福岡市生まれの博多っ子。5歳のころから釣りに親しみ、ショア、オフショア、ルアー、エサ釣りと、何でもこなし、特にルアーでイカを釣る「エギング」が得意。「楽しく! おいしく!」をモットーに、釣ったお魚は自ら調理しておいしくいただく主義。2008年より釣り具メーカーダイワ選出の「ダイワスーパーフレッシュアングラー」として、テレビの釣り番組や釣り雑誌、また全国のフィッシングイベントなどでも活躍。日頃のフィッシングライフを紹介したブログも大人気。

Fishing Spot

  • ナイアガラ・リバー
  • グランド・リバー
  • ライス・レイク

Fishing Spot 1 ナイアガラ・リバー Niagara River

まずは定番の滝観光からスタート

釣りガールみっぴが最初に訪れたのはナイアガラの滝。ここは世界三大瀑布の一つとして知られる人気観光地ですが、この滝の下流(ローワーナイアガラリバー)や上流(アッパーナイアガラリバー)は、スモールマウスバスをはじめ、ブラウントラウト、ノーザンパイク、そしてマスキーまで、様々な魚が釣れる絶好のフィッシングスポットとしても知られています。
カナダ初訪問のみっぴは、まずは観光からスタート。ナイアガラの滝を間近で見られるテーブルロックに出て、その大迫力を体感。「こんなに目の前で見られるなんて感動的!水しぶきもスゴイ! カナダに来たって実感しました!」と大興奮。フィッシングへの期待感も高まります。

大型フィッシング専門店でマスキー用のルアーを購入!

滝を体感した後は、いよいよ釣りの準備へ。まずは近くの街ナイアガラ・オン・ザ・レイクにある専門店「バスプロショップ」を訪れこの地域に適したフィッシングツールをチェック。人気アウトレットモールに隣接してあり、まるでテーマパークのような広大な店内は、見ているだけでもテンションが上がります。みっぴはここで、ノーザンパイクやマスキー用など、日本では見たこともないような大きなルアー※を4つ購入。これを使ったルアーフィッシングで大物を狙います!
ちなみにカナダで釣りをする場合、州ごとに定められたフィッシングライセンス購入が必要ですが、この店でも買うことができます。またオンタリオ州自然資源&森林省のウエブサイトからオンライン購入も可能です。

※ルアー:魚のような動きや色、匂いなどで魚を誘う針付きの釣り道具。疑似餌。プラスチックや木製、金属など様々な素材で作られている。

ナイアガラ・リバーでブラックバスをゲット!

さて、夕方からいよいよフィッシングタイム! この日はアッパーナイアガラ・リバーにボートを出しました。案内役は地元のフィッシング会社「キャスト・アドベンチャー」のポール・カステラーノさん。ナイアガラエリアの釣り人たちに絶大な信頼を得ているエリートガイドさんです。まじめだけれどジョーク好きの彼が、釣り人の緊張感を楽しくほぐしてくれます。彼が選んだポイントまで行くと、みっぴはさっそくボートに立ちあがり、先ほど購入したマスキー用のルアーを付けてキャスティングを開始。シュルシュルッと伸びるルアーが狙ったところに気持ちいいように落ちていきます。川の流れは驚くほど速いのですが透明で、時々大小の魚の姿も目視でき、期待を抱かせてくれます。結局、この日は薄暗くなるまでキャストを繰り返しましたが、残念ながら釣果はなし。オンタリオの魚たちはそんなに簡単には釣らせてくれないようです。それにしてもみっぴ、大きなルアーを変えずにマスキー一本狙いで何時間も粘ったチャレンジ精神はさすがです。「景色もいいし、観光気分で楽しめて最高でした!」と十分満足の様子でした。

オールドストーン・イン

ナイアガラでみっぴが泊まったのはオールドストーン・イン。1904年にここに建てられた歴史的製粉所のたたずまいを再現したもので、クラシックなインテリアが印象的。シックなダイニングルーム「フラワーミル」の食事も堪能しました。滝までは歩いてすぐの距離です。

日本人ルアーカーバー、西根博司さん

ナイアガラでは、手作りルアーで注目されている日本人「ルアーカーバー」西根博司さんの工房も訪ねました。西根さんのルアーは、四角い木から鱗が2000枚もある魚の形を掘り出し(カーブ)、これをもとに繊細なモールド(鋳型)を作るところから始まります。またルアー本体も溶かした鉛でおもりを入れ、プラスチックで焼成したフレームを作ったうえで、さらにポリウレタンフォームで形を作るなど、一般的なルアーに比べると何倍もの手間がかけられ、様々な工夫を凝らして仕上げられています。完成品はまさに生きている魚のよう。本物さながらの動き方をするルアーにみっぴも感動しきりでした。

Fishing Spot 2 グランド・リバー Grand River

オンタリオの歴史ある田舎町でフィッシング

2か所目のフィッシングスポットはオンタリオ州南西部を流れるグランド・リバー。トロントから西へ車で1時間ほどのところにあるファーガスという小さな街をベースに楽しみました。石造りの建物が並ぶ街並みは、小さいながらも歴史が感じられ、都会にはない居心地の良さが充満。みっぴもすっかりリラックスしている様子です。近くにはメノナイトの農場やファーマーズマーケットで有名なセント・ジェイコブスなどもあります。

みっぴは、ここでもまず地元のフィッシングショップ「グランドリバー・アウトフィッティング」に行き情報収集。フィッシングガイドのチャド・ワイヤーさんともこの店で合流し、必要な装備などを確認しました。グランド・リバーでは、川の中に入ってバスやトラウトなどを釣るウェーディングを楽しむ予定。腰や胸の高さまである長靴付きのウエア「ウェーダー」が必要ですが、みっぴは日本から自前のものを持参。もちろん他のフィッシングギアなどとあわせてお店でレンタルすることもできますが、どれもサイズは大きめ。小柄な彼女が日本サイズのものを持参したのは正解でした。

鮮やかなブラウントラウトが次から次へと…

ファーガスには数日滞在。その間ガイドのチャドさんにグランド・リバーの様々なポイントに案内され、毎日朝と夕方、たっぷりウェーディングを楽しみました。中には、観光スポットとしても有名なウエストモント・カバードブリッジのすぐ脇という面白い場所も。ここは車を横付けしてすぐに川に入ることができる好立地。みっぴも2度ほど訪れ、スモールマウスバスなどを釣り上げました。また早朝、草むらをかき分けて入った渓流では「ここにはブラウントラウトが100匹以上いるよ!」と言われ、闘争心メラメラ。実際、あちこち移動しながらキャスティングを繰り返すみっぴのルアーには、大きなブラウントラウトが次々とヒット。「カナダにいるのを意識せず、普段の感覚で狙ったらどんどん釣れてすごく楽しかったです。ずっとここにいたいと思ったくらい!」とかなり満喫した様子です。

ストーンハースト・ベッド&ブレックファスト

ファーガスでみっぴが滞在したのは、クラシックでおしゃれなB&B。カナダ建国と同じ1867年に建てられたジョージアンスタイルの建物は、何ともロマンチックなたたずまい。アンティーク家具が配置されたリビングルームやダイニング、そしてそれぞれにインテリアが異なる4室のゲストルーム(いずれもバスまたはシャワー付き)があり、まるで知り合いの家に滞在しているような快適さ。裏では大きなプールやホットタブも利用できます。

Fishing Spot 3 ライス・レイク Rice Lake

カナダのフィッシングセレブと釣り対決!

みっぴが訪れた最後のフィッシングスポットは、トロントの北西、レイクリゾートとして人気のピーターボロ地方にあるライス・レイクです。100年以上前、ワイルドライスのフィールドに水を流して拡張された湖で、全体的に浅く、魚密度はオンタリオ有数と言われる場所。小型の魚から大型魚まで種類も豊富。ここなら、憧れのマスキーを狙えるかもしれません。
初日、日本の人気釣りガールがやってきたというのを聞き、ボブ・イズミさんというカナダフィッシング界の大御所が訪ねてきてくれました。テレビ番組「リアル・フィッシング・ショウ」などのホストとして広く知られる方です。みっぴはボブさんのボートに乗って、一緒にマスキーを狙うことに。日本とカナダのフィッシングセレブ対決です。二人で数時間キャスティングを繰り返したところ、まずみっぴのルアーに大きなウォールアイが!続いてボブさんにも同じくウォールアイがヒット。より大きいサイズをゲットしたみっぴに軍配が上がりました。マスキーのヒットはありませんでしたが、二人ともとても楽しそう。年齢、性別、そして国を超えた釣り人同士のかけがえのない時間を共有しました。ちなみにみっぴが釣り上げたウォールアイ(ピッカレル)は、高級レストランでもしばしば登場するおいしい魚。これはリリースせずに持ち帰り、美味しくいただくことにしました。

カナダ的アクティビティ、そしてお魚クッキングも

ライス・レイクでは、湖畔にあるホテル「エルムハースト・リゾート」に滞在し、毎日朝と夕方ボートで湖へ、というサイクルで楽しみました。日中はのんびりとお昼寝をしたり、カヌーやSUPなどのアクティビティを体験したり。みっぴが特に気に入ったのは、水上飛行機での遊覧飛行とスパ、そして乗馬ツアー。乗馬は初めての体験でしたが、馬の背に乗り大自然の中を散策する気持ちよさは病み付きになりそうです。

エルムハースト・リゾートの客室はグループや家族みんなで楽しめるコテージタイプで、備え付けのキッチンで料理することもできます。ここでみっぴは初日に釣り上げたウォールアイを見事にさばき、シンプルなムニエルに仕上げました。フワフワの白身にクセがなく、いくらでも食べられそうな美味しさ。「釣って料理して美味しくいただくのは最高。旅先でこんな楽しみ方ができるなんて感動的です!」。

エルムハースト・リゾート

ライス・レイクの畔にあるエルムハースト・リゾートは、広大な敷地と湖を舞台にあらゆる遊びが楽しめるリゾートホテル。現在のオーナーで3代目という歴史をもち、古くからオンタリオの人々に親しまれてきました。敷地内には農場もあり、レストランで出される野菜や肉などの食材の多くは自家製。湖畔に点在するコテージではキッチンで自炊ができるほか、バルコニーでのBBQもOK。ファミリーやグループでの滞在に大人気です。

そしてついに、憧れのあの魚が…!

ライス・レイクでは、みっぴは毎日、朝と夕方、エルムハースト・リゾートのベテラン・フィッシングガイド、ロン・ペネリンさんのボートに乗ってあちこちのポイントへ繰り出しました。湖を知り尽くしたロンさんのおかげもあり、連日様々な魚がヒット。サンフィッシュ、スモールマウスバス、ウォールアイ…などなど。「バスなどの魚はあまり経験がなかったのですが、すごく簡単に釣れて驚きました。ルアーをこまめに変えて、いろいろ試すのも面白かったです」
そして何日目かのこと、みっぴが持つロッドに待ちに待った感触が…! そう、憧れのマスキーがかかったのです。「キャスティングした後、いきなりルアーにジャンプする大きな魚の姿が見えました。そして横に引っ張られたりして大暴れ。驚くほど力強い魚でビックリ。半信半疑に思いながらも、夢中で釣り上げました」サイズは66cm位とマスキーとしてはやや小型ですが、それでも地元の釣り人の間でも難しいといわれるこの魚を釣り上げた喜びはひとしおです。最後にこの大物を釣ってしまうみっぴは、やっぱりスゴイ!日本の釣りガールの面目躍如です。

オンタリオ、また絶対来ます!

3か所の釣りであらゆる体験をしたみっぴ。「それぞれに風景も、シチュエーションも全く違うフィッシングを楽しめました。オンタリオならではの大きなルアーをはじめ、様々なルアーを試して、いろんな可能性を探りながら釣ったのも面白かったです」と、とても満足そうです。念願のマスキーも釣れて言うことなし。「それにしても、マスキーはあのサイズであれだけ楽しかったので、1m以上だったらメチャクチャ興奮するでしょうね。ぜひ、また挑戦したいです」と、オンタリオフィッシング再訪を誓ったのでした。