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カナダ最古のワイン産地ピーリー・アイランドを訪ねる

ウィンザーの南東、エリー湖に浮かぶ小さな島ピーリー・アイランドは、カナダ最南端の地。外周は100km程度で、起伏のほとんどない大地に州立公園や砂浜のビーチなどのある自然たっぷりな島です。さらに、この辺り一帯は温暖なカロリニアン気候でブドウ栽培に適した場所。そのため、1866年にはカナダ最初の商業ワイナリー「ヴァン・ヴィラ」が誕生しました。
20世紀初頭にアメリカで禁酒法が施行されると、アメリカへ大量のアルコールが運ばれ、カナダに好景気をもたらしました。人気だったのはウイスキーやラム。ところがワインの需要は高まらず、下火になるばかり。とうとうピーリー・アイランドのワイナリーも閉鎖されてしまいました。この時期、島はもっぱらアメリカに運ばれるラムの積み出し港としてにぎわっていたと言うから、ワイナリーを閉めざるをえなかった人々にとっては皮肉なものです。
それから半世紀ほどのブランクを経て、1979年、島に新たなワインメーカー「ピーリー・アイランド・ワイナリー」が誕生。元々ブドウ栽培に適していた土地の特長を生かし、550エーカーのブドウ畑を作り上げました。ワイナリー独自の畑としては、カナダ最大の規模を誇ります。
島の人口は300人程度ですが、夏にはそののどかな田舎の風景と空気を求めて多くの人が訪れます。島へは湖北岸のキングスビルとレーミントンからフェリーが運航。1時間半でアクセスできます。

歴史とワインの散策

Pelee Island Heritage Centre ピーリー・アイランド・ヘリテージ・センター

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島にワイナリーができた19世紀後半から役場として使われている施設に併設された歴史資料館。壁にはブドウのレリーフがあり、当時から周辺でブドウ栽培が盛んだったことがうかがえます。館内では、1万年前からの先住民の様子や、19世紀後半からのワイン産業の歴史などを展示しています。また、自然あふれるピーリー・アイランドの生態系や地質についてなども知ることができます。

Pelee Island Wine Pavillion ピーリー・アイランド・ワイン・パビリオン

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現在、この島にある唯一のワイナリー。ブドウ畑は550エーカー(2200km2)と広大で、ここで作られたブドウのほとんどは、キングスビルにあるピーリー・アイランド・ワイナリーの本工場に運ばれ醸造されます(アイスワインのみ、ここで製造)。施設内には19世紀にできた巨大なワイン搾り機などが展示され、島の長い歴史を感じられる場所の一つでもあります。一般へのオープンは5月〜10月。地下の部屋ではテイスティングも可能。ワインの購入はもちろん、ガーデンバーベキューも楽しめるので、ブドウ畑を眺めながらのんびりワインとお肉、というスタイルもオススメです。