オンタリオMAP

エリー湖のほとり、注目のワイン地帯へ

このエリアでは1980年頃から本格的にブドウの栽培が始まり、ピーリー・アイランドとともに新しいワインの産地として注目されています。次々とワイナリーが誕生し、今では小さな施設も入れると20か所も。見学ツアーやユニークなイベントを開催しているワイナリーも少なくありません。
エリー湖北岸でワイナリー巡りの中心となるのは、キングスビル。ここは、カナディアン・クラブ・ウイスキーの創設者、ハイラム・ウォーカーがリゾート地として開発した街です。イギリス風のクラシックな街並みは、どこか懐かしい感じ。地元産のワインや農産物を楽しめるレストランもあります。
また、本土最南端となるポイント・ピーリー国立公園も必見スポット。ここは、カナダで初めて自然保護の目的で造られた公園で、野鳥や渡り蝶、そしてカナダではめずらしい温帯の植物が豊富に生息。カヌーやハイキングなども気軽に体験できます。

エリー湖北岸のワイナリー

Pelee Island Winery ピーリー・アイランド・ワイナリー

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キングスビルにあるワイナリー。ピーリー・アイランドの畑でつくられたブドウを使用したワインは、赤を中心に約35種類と豊富です。ピーリー・アイランドにちなんだ蝶や渡り鳥などが描かれたラベルなので、おみやげするのにも最適。有料でワイナリー見学ツアーも可能。地下セラーには、巨大なワイン貯蔵タルを再利用して作った個室もあります。

Colio Estate Wines コリオ・エステート・ワイン

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キングスビルの西の街、ハローにある老舗ワイナリー。1980年のオープン以来、数々の賞を受賞してきました。オンタリオ州内でも5番目の出荷量を誇り、ワインは70種類以上も造っています。メインのブランド「CEV (コリオ・エステート・ビンヤーズ) 」は、自社の畑で作ったブドウのみを使用。ワイナリー見学ツアーも可能です。中でも壁全体に絵が描かれた貯蔵庫はひんやり&静寂で神秘的な雰囲気が味わえます。

View Pointe Estate Winery ビュー・ポイント・エステート・ワイナリー

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こちらもハローにある家族経営のワイナリー。ブドウ畑の向こうに広がるエリー湖を存分に見渡せる、大変眺めのよい施設です。ブティックはもちろんのこと、結婚式ができるようなイベントルームがあり、さらにはクッキングスクールも開催するなど多目的に利用されています。自社の畑で採れたブドウだけを使用しワインを造ることがオーナーのコダワリです。ワインに合う簡単なスナックも販売しているので、テイスティングしながらピクニックのように軽食を楽しむことができます。

ここにも立ち寄りたい! (1) ポイント・ピーリー国立公園

ウイスキーやワインを楽しんだ後は、ヘルシーに自然の中へ。おすすめは、エリー湖に突き出た岬、ポイント・ピーリーです。カナダ最南端はピーリー・アイランドですが、本土としての最南端はここ。美しいサンドビーチに囲まれたこの岬は、森や湿地帯など豊かな自然に恵まれ、国立公園として管理されています。野鳥の楽園として世界的にも有名で、また秋にはエリー湖を渡り、はるかメキシコへと飛ぶマダラチョウが無数に集まることでも知られています。

ここにも立ち寄りたい! (2) アンクル・トムズ・キャビン

アメリカで奴隷制度があった18〜19世紀、多くの黒人奴隷が雇い主の下を逃れ、カナダへと逃げ延びました。カナダでは1793年に奴隷貿易が禁止され、1830年までに奴隷制は完全に廃止されていたためです。自由を求める奴隷たちが目指したのは、国境沿いにあるウィンザーやエリー湖北岸一帯。奴隷解放運動家の地下組織「アンダーグラウンド・レイルウェイ」の協力も得て、実に4万人以上がこの地に逃れたといいます。その中のひとり、ジョサイア・ヘンソンは、1830年、37歳の時にカナダへ逃亡。エリー湖北岸のドレスデンに仲間とともに土地を買い、職業訓練所を設けるなど、同胞のために活動しました。彼の噂を聞き取材に訪れたのが、作家のストウ夫人。そしてヘンソン自身の話を元に書かれたのが、名作「アンクル・トムの小屋」です。 ヘンソンの暮らした家は現在、他の建物などを併せ史跡博物館「アンクル・トムズ・キャビン」として一般公開されています。またウィンザー周辺には他にも、黒人奴隷の歴史を留める博物館やモニュメントなどが点在しています。

カナダにある「アンクル・トムの小屋」特集記事はこちら